はじめてのふくし21版
44/68

井という人が岡山孤児院を開いたことがよく知られています。世界に目を向けると、「子8(p.27)の精神的な父といわれるコルチャック先生のユ十どもの権利条約」ダヤ人孤児院が有名です。じい調護支専門援ごし問介ご護家庭裁判所には、調査官という非行や家族関係の事実調査や人間関係の調整などをおこなう専門的な仕事(専門職)にたずさわる人がいて、非行少年の立ち直りを援助したり、離婚など家庭のトラブルの仲介をしたりしています。非行少年の立ち直りを支援するために、保護観察所や少年院があり、保護観察官、法務教官という、調査官と同じような専門職(国家公務員)がいます。高齢者や障害者が、家庭でまた地域社会で普通にくらせることが大切です。そのために、福祉と保健・医療の専門職が協力して、そうした人たちの介護や生活の支援をおこなっています。高齢者の場合、市町村で介護サービスが必要だと認定されると、介護支援専門員(ケアマネジャー)が、その人に応じたケアプランを作成します。ケアプランというのは、介護を受ける人にとって必要な目標や方針を立てることです。ケアマネジャーは通称「ケアマネ」とよばれますが、医師、看護師、保健師、社会福祉士、介護福祉士、理学療法士、作業療法士などの資格を持った人が取れる資格です。 コルチャック先生は、孤児たちとともにナチスのトレブリンカ収容所でいのちを奪われました。なぜ、そうなったのかホームページや図書館で調べてみましょう。42じゅう児童養護施設というのは、むかしは孤児院といわれました。日本では、1887年に石次いまの児童養護施設は、親のいない子は少なくなり、親に虐待された子どもが多く入所しています。また、知的障害や広汎性発達障害、ADHDなどの障害を持っている子どもの割合も増えています。そのため、心のケアが必要なことも多くなり、児童養護施設には心理療法を担当する心理職が配置されるようになりました。最近の児童養護施設では、保育士・社会福祉士・心理職・看護師などの専門職がチームで仕事をするようになっています。© 2004 Nihon Fukushi Universityいしコルチャック先生 べてみようせんもんえんかいいんほうもんかいいん「児童養護施設」の役割少年事件や家族のトラブルにかかわる職種―家庭裁判所調査官介助や介護が必要な人を地域で支える職種員(ケアマネジャー)、訪―介員(ホームヘルパー)13

元のページ  ../index.html#44

このブックを見る