はじめてのふくし21版
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3「ふくし」の課題とその解決策を考えてみましょう88調四つ目は、子育て中の親やその子どもに対する社会の厳しい視線、競争社会における子育て家庭へのプレッシャーがあげられます。「良い子」に育てなければならないというプレッシャーにより、余裕のない子育てを強いられ、親が子育ての楽しさを感じられない状況を生み出すおそれもあります。児童虐待がおこる理由は様々ですし、複雑に理由が絡まっていることが多々あります。だからこそ、関係機関が家庭に寄り添いながら子育てや子育ちを切れ目なく支援すること、そして、子育て世代が気軽に相談できる機関や居場所が必要です。 子どもの権利条約の第12条には「意見表明権」といって、子どもが自分の意見を自由に表明する権利について書かれています。山形県遊佐町では、「少年議会」がつくられ、大人の議会と同じように政策提言をしたということです。他の自治体や学校では、どんなことをしているのか調べてみませんか。27© 2004 Nihon Fukushi Universityじゅん准しました。子どもの最善の利益(ふくし)を実現するため、大人たち、国や自治体がすべきことが示されています。子どもたちの生命や生活を守り、豊かな教育と文化によって育て、子どもの声に十分耳を傾けるようにと書かれています。子どもにもわかる文章で子どもみんなに読んでもらうことになっていますが、みなさんは読みましたか。 べてみよう子どもの権利条約ひ1989年に国連で採択され、日本は1994年に国会で批

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