はじめてのふくし21版
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2だれもが安心してくらせるまちとは?12345678910高齢者も障害者も、そうでない人も、ともに生きる社会こそノーマル(普通)だという「ノーマライゼーション」という考え方は、ずいぶん広まってきました。それでもまだまだ高齢者や障害のある人にとっては不便なことは多く、バリアフリー(障害のある人が社〈バリア〉となるものを除去すること)は十分ではありません。会生活していくうえで障(p.24)令和5年版障害者白書によると、全国に身体障害児・者は約436万人、知的障害児・者は約109万人、精神障害者は約614.8万人とされています。しかし、障害があろうとなかろうと同じ人間です。また、人はだれしも高齢になるにしたがい不自由なところが増え、病気や交通事故で自由が奪われることもあります。障害者・高齢者の不自由を少しでも取り除いて、すべての人が同じような条件で生活できるようにするために、法制度の整備、地域における介護やリハビリテーションの拡充、福祉用具や情報機器による支援技術の進歩などが求められます。また、最近、大規模な地震や集中豪雨などの自然災害が各地で起きていますが、自力で避難することが難しい高齢者や障害者が、一般の人に比べて被害にあいやすい傾向にあるといわれています。こうした状況では、高齢者などは安心してくらすことはできません。だれもが安心してくらせるまちにするためには、すべての人が弱い立場にある人のことを理解し、受け入れ、ともに支え合っていこうとする社会に変えていくことが必要です。しょうへき壁23

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