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日本福祉大学 大学院 社会福祉学研究科 社会福祉学専攻(通信教育)

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総合的・実証的研究・教育を行っている、
現職社会人を対象とした通信制大学院です。

1969年 日本福祉大学は、わが国ではじめて「社会福祉学」の名称を持つ研究科として、大学院 社会福祉学研究科 社会福祉学専攻を開設し、社会福祉ならびに関連領域等で活躍する人材を世に送り出してきました。さらに2004年には、時代の要請である『社会福祉を取り巻く環境の変化に対する高度な社会福祉専門職業人の養成』に積極的に応えるため、インターネットを活用して講義や研究指導を行う「社会福祉学専攻(通信教育)」を開設しました。
 
日本福祉大学大学院がこれまで培ってきた大学院教育の豊富な経験・蓄積を活かし、臨床と政策の両方を見通せる優れた実践者・研究者・指導者を養成しています。

専攻主任メッセージ

画像(専攻主任)

社会福祉学専攻 修士課程(通信教育)専攻主任
青木 聖久(AOKI, Kiyohisa)教授

大学院生になった今の想いを生涯の財産に

新入生の皆さん、日本福祉大学大学院への入院、誠におめでとうございます。心より、お祝いすると共に、歓迎いたします。とはいえ、今年ばかりは、皆さんを無事お迎えできるかについて、本当に心配しておりました。そのようななか、今こうやって、新学期がスタートしていることは奇跡かもしれません。きっと、皆さんにとっても、私たちにとっても、一生忘れることのない2020年の春になりそうです。

さて、大学院に入院する理由は、個々の方々によって、当然に異なると思います。ただし、皆さんは、社会という大きな舞台のなかで、何らかの現場をお持ちです。その現場の中で、課題解決に向けて、あるいは、高度専門職を目指す中で、大学院への進学を決められた、という方が多いのではないでしょうか。さらには、研究者として、今後の人生を志向し、入院を決断された方もいらっしゃることでしょう。一括りにできない多様な理由から、皆さんは「いま・ここに」たどり着かれたと存じます。いずれにせよ、皆さんに共通するのは、個々の事象に対峙するなかで、研究に昇華させ、実際に第一歩を踏み出された、ということです。改めまして皆さんが、主体的に人生の舵をきり、いま・ここにいらっしゃることに敬意を表したいと思います。

実は私自身も、36歳から社会人大学院生として、修士課程で学びました。当時、11年余り勤務した病院を退職し、NPO団体の専従職員になると同時に、大学院生としてもスタートをきったのです。かれこれ、18年前の話です。その時、正直に言えば、不安もたくさんありました。「自分は研究ができるのだろうか」「修士論文が書けるのだろうか」「仕事と研究活動の両立はできるのだろうか」「主指導の先生と、どのように時間調整しながら、指導を受ければいいのだろうか」等、挙げればきりがなかったです。でも、それ以上に、研究を通して新たな景色を見れることに、胸を膨らませたことが、昨日のことのように思い出されます。まさに、期待感が不安感を上回っていたのです。大学院生として、今皆さんが有している感覚は、体感というもので、経験した人でしか味わえないものです。ぜひ、今の想いを生涯の財産になさってください。きっと皆さんは、これまでも、多くの現場において、研究に触れる機会は少なくなかったと思いますが、もしかしたら、意外と見逃していたことがあったかもしれません。ところが、研究という思考回路を知ることによって、これまでルーティン的と思っていた仕事でさえ、その意味付けや意義について、捉えなおすことができたりします。そのように考えると、やや大げさに感じるかもしれませんが、研究によって、人生観、世界観が広がるのです。そこが、研究をすることの大きな魅力だと私は捉えています。これからの大学院生活では、間違いなく、「なぜ」という問いを立てることが習慣になっていくことでしょう。というより、教員は必ずそこを皆さんに尋ねます。

さて、本学の大学院での学び方は、多様な形態から成り立っています。インターネット、あるいは、スクーリングでの演習や特講科目の授業、修士論文へのステップとしてのレポート課題、さらには、修士論文の主指導の教員による対面やメールによる論文指導等があります。加えて、2年生の修士論文報告会が7月、12月にありますので、皆さんは、1年後の自分の姿として、大いに刺激を受けることができます。そうこうしていたら、1年次の2月には、修士論文構想報告会がありますので、しっかりと考え、書き、発表する機会に恵まれるのです。ちなみに、これらの報告会では、主指導以外の教員からコメントを受ける貴重な機会となります。

皆さんの中には、「通信での学びは孤独なものだ」と想像している方がいるかもしれません。ですが、皆さんの先輩方を見ていると、ほとんどの人が横のつながりや、縦のつながりを構築されています。演習や特講科目、修士論文指導教員のゼミ、さらには、同窓会等を通して、多くのつながりを持っている方が多いです。中には、近隣地域の仲間と定期的に集まり、勉強会をしている人たちもいらっしゃいます。ただし、それらの場では、当初、自身が精一杯取り組んだ研究報告に対する教員や同級生等からのコメントを、素直に受け入れられず、躊躇することがあるかもしれません。ある意味、当たり前の心情です。ところが、実際に、修士論文を書き終えた後、最初の研究計画書を見ると、ほぼ全員の方が、大きな変化を遂げています。これは、単独の取組みでは、まずあり得ないことなのです。日本福祉大学大学院という場を介して、教員や学生相互で、切磋琢磨をするなかでこそ、得ることができた新境地と言ってもいいでしょう。とりわけ、最も大きな収穫は自らの真のニーズに、他者との交流を通して到達することができた、というようなものです。これこそが、研究の醍醐味だと言えます。

皆さんには、自身の自己実現に向け、研ぎ澄まされたオリジナリティ溢れる研究テーマを見つけ、大学院での研究活動に果敢に取り組んでほしいと願っています。とはいえ、2年間は時間があるようで、案外早く過ぎ去ります。その中で、大いに知的好奇心に火をつけ、志は高く、一方で着実な取り組みをなさってください。最後に、私が学生の皆さんによく言っていることを書して、お祝いの言葉にかえさせていただきます。

ベストを目指しつつ、ベターなことからはじめよう。一歩ずつ…。皆さんのことを、教職員一同、心より応援しております。



UPDATE: 2020-6-10

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