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協力NPOの声

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2016年
サービスラーニングを終えて

社会福祉学部
山本 和枝先生

 地域福祉コースを選択した学生と共に「子ども」「地域」「子育て支援」をキーワードに週1回のゼミ担当として大学の教員から学びながらNPO協働型サービスラーニングが始まった。3月のバスツアーからNPO協働型サービスラーニングが始まり、事前学習・NPOとの顔合わせ・6日間の地域活動・NPOとの振り返り会・テーマを決めグループ学習・学習報告会・レポー提出と1年の授業は進んでいく。NPOでの貴重な体験を得た学生は6日間の地域活動を終えると変化が見られた。子どもと接する機会がほとんどないまま育った学生にとって活動1日目は不安と緊張で弱音をはいてのスタート。6日間の地域活動を終えた学生は自身の足らなさを知ると共に、
「地域に出て行ってよかった」
「今まで出会ったことのない子供や地域の方々との出会いは貴重な体験であった」
「代表の方の利用者さんや地域に対する熱い思いを聞き、感動し涙が出た」
「NPOは地域の人同士を繋ぐ懸け橋になっていることに気づいた」
「指示されたり、注意されたことができずに悔しかった」
「利用者さんにありがとう」と言われ、スタッフの方に「よかったよ」と言われことで役に立たないと思い込んでいた自分を肯定することを経験した。
「今まで自分の意思がないと感じていたがサービスラーニングで企画、活動することで初めて本気で考えぶつかっていくことを学んだ」
「振り返りは自分を知ること、仲間の考えに気づくこと」
「障害を持つ子どもが、暮らしやすい環境にしていくために自分に何ができるか考えた」
「サービスラーニングを通して視野が広がり、新たな夢を持つことができた」など
自分自身の「子どものとらえ方」に、「地域のありよう」に、問題意識を持ち帰った。
 その後「より良い地域づくり」をテーマに「制度の狭間で苦しんでいる人を支えることができる地域のつながり」を目的に活動先へインタビューへ出向いたグループ。障害を持つ子どもとの出会いに戸惑い「コミュニケーション」ついて学ぶグループ。子育てしやすい環境づくりをめざし、「健常児と障害児の子育て支援の違い」をテーマにグループ学習を深めた。
 私自身、講師として、サービスラーニングのプログラムに参加でき学生の成長変化に触れることができ、また、懐深く地域を支えるNPOの教育力を改めて、じかに感じ、学生と共に学んだ。子を放っておいても遊べる自然が消え、地域が身近で安心感のあった時代が遠くなってしまった今、学生には自らの、残された課題に向かって、深く学んでいくことを期待しています。
 最後に、NPOの方には何度も何度も大学に足を運んでいただき、真剣に学生の話に耳を 傾けて頂き、心より感謝申し上げます。

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