学長メッセージ
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情報社会科学部
学部長

片方 信也

 日本福祉大学情報社会科学部は、2004年4月から人間福祉情報学科、生活環境情報学科の2学科になりました。人間福祉情報学科では、高齢者、障害者を含めた使いやすく心地よい生活支援技術やリハビリテーション技術を学びます。また、生活環境情報学科では、生活しやすい住まいやまちのバリアフリーデザイン、ユニバーサルデザイン、自然環境に配慮した地域づくりを学びます。学部では、両学科とも情報教育を大きな柱に位置づけており、1年生の間はパソコンが貸与されます。学年が進むとさらにネットワーク設計やシステム開発などを学ぶアドバンストコースを選ぶことができるようになっています。
 学部では、このような新2学科のスタートを記念して、高校生を対象にした「福祉機器アイデアコンテスト」を開催しました。このコンテストはこれからの日本の社会を担って行かれる高校生の若い世代の皆さんが、福祉機器をより身近なものとして考えていただく機会になるようにという目的で催したものです。テーマは、特定課題として「手が不自由な人が携帯電話を使うためには」という課題、自由課題の2つでした。
  応募期間が短かったにもかかわらず、全国の高校生の個人、グループから70件に達する応募があったことを大変うれしく思っています。主催者としても応募されたアイデアからこれからの福祉のあり方について大切なことをたくさん学ぶことができました。また、応募された皆さんがこの機会を活かし、生活支援技術やユニバーサルデザインなど、福祉への関心を深めていただき、身近な福祉、まちづくりの取り組みに役立てられることを願ってやみません。
 ご応募いただいた高校生の皆さん、ご指導にあたられた先生の皆さん、この企画にご協力いただいた皆さんに心からお礼を申し上げます。


 
学長メッセージ


 特定課題・自由課題双方とも高校生の柔軟な思考から生まれたユニークな作品ばかりで圧倒されました。また、ただユニークというだけではなく、実際にハンディキャップをお持ちの人の日常生活の不自由さを出来るだけ軽減して、もっと快適に過ごせるようにとよく考えられている作品ばかりでした。
  私のような企業人は、何か新商品を世の中に出そうとする場合、儲かる商品なのか?或いは開発コストは低く抑えられるか?といった方向に走ってしまう傾向にあります。そろばん勘定ですね。結局、使う人の論理より作る人の論理が先行してしまっている訳です。
  今回のアイデアコンテストでは個々の作品から、驚き・感動・斬新さ・奇抜さ・先見性を学び取ることができました。収穫の非常に多かった第1回目に続く2回目・3回目がとても楽しみです。今後のアイデアコンテストに期待するとともに応募された皆様・事務局の皆様への感謝の気持ちで一杯です。有難うございました。

ボーダフォン株式会社 東海支社
前定 純二様


 
  審査協力をメーカの立場で参加させていただきありがとうございました。すべての応募作品に触れる事ができ、貴重な体験をすることができました。
  新規性・着眼点・実現可能性から確認させていただきましたが、作品のレベルが高く、選定に大いに迷いました。
  どんどん多機能化する携帯電話について、使い易さは、障害を持たれている方々のみならず健常者にも通じるニーズでありUD(ユニバーサルデザイン)を意識した商品企画の大切さを痛感させられました。
  表彰式に参加させていただき、表彰された作品はいずれも優れ、特に最優秀の「オールマイティ」の6人グループの共同作品には高い感銘を受けました。
  今後も日常的に障碍を持った方と意見交換の機会を持つなかで、出された意見を情報としてもらえる関係ができればありがたいです。
  最後に、「生活インフラ」となったケータイをテーマに暫く継続される事を要望いたします。

パナソニックモバイルコミュニケーションズ株式会社 国内マーケティング本部
唐弓 昇平様