理事長×プロ内定者 座談会

日本福祉大学で心・技・体を磨き、最高峰のリーグに挑戦する権利を勝ち取ったプロアスリートたち。 2022年度卒業生の中から誕生した5名の女性プロアスリート。丸山悟理事長を囲んで、競技者の視点で感じた日本福祉大学の魅力や、プロの世界でチャレンジを続ける意気込みを語ってもらいました。日本福祉大学で心・技・体を磨き、最高峰のリーグに挑戦する権利を勝ち取ったプロアスリートたち。 2022年度卒業生の中から誕生した5名の女性プロアスリート。丸山悟理事長を囲んで、競技者の視点で感じた日本福祉大学の魅力や、プロの世界でチャレンジを続ける意気込みを語ってもらいました。

ROUND-TABLE TALK

  • 丸山 悟

    日本福祉大学 理事長

    丸山 悟

  • 遠藤 真帆

    Wリーグ
    姫路イーグレッツ(兵庫)内定

    女子バスケットボール部

    遠藤 真帆

    スポーツ科学部 スポーツ科学科 4年
    静岡県 沼津高等学校出身
  • 宇田 朱里

    JDリーグ
    東海理化チェリーブロッサムズ
    (愛知)内定

    女子ソフトボール部

    宇田 朱里

    社会福祉学部 社会福祉学科 医療専修 4年
    三重県 伊勢学園高等学校出身
  • 鈴村 二千花

    JDリーグ
    大垣ミナモ(岐阜)内定

    女子ソフトボール部

    鈴村 二千花

    スポーツ科学部 スポーツ科学科 4年
    鳥取県 鳥取城北高等学校出身
  • 松下 華菜

    JDリーグ
    HONDAリヴェルタ(栃木)内定

    女子ソフトボール部

    松下 華菜

    スポーツ科学部 スポーツ科学科 4年
    三重県 松阪商業高等学校出身
  • 庄村 瑠衣

    JDリーグ
    伊予銀行ヴェールズ(愛媛)内定

    女子ソフトボール部

    庄村 瑠衣

    子ども発達学部 子ども発達学科
    学校教育専修 特別支援教育コース 4年
    鹿児島県 鹿児島女子高等学校出身

特別強化指定部として活動する女子ソフトボール部と女子バスケットボール部から、プロスポーツの世界へと羽ばたく学生が生まれました。NPBで活躍した浅尾拓也さん(2006年度福祉経営学部卒業)をはじめ、過去にも本学出身のプロアスリートはいましたが、単年度に5名がプロ契約を勝ち取るのは日本福祉大学の歴史の中でも初めての快挙です。卒業後はJDリーグでプレーする宇田朱里さん、鈴村二千花さん、松下華菜さん、Wリーグでプレーする遠藤真帆さんが、日本福祉大学で過ごした4年間を振り返り、新たな挑戦への抱負を語ります。

プロアスリートをめざした
きっかけ

  • 丸山 悟
  • 所属チームの決定おめでとうございます。卒業後はJDリーグ(Japan Diamond Softball League)、Wリーグ(WOMEN’S JAPAN BASKETBALL LEAGUE)という最高峰の舞台で競技を続けることになりましたが、どの時期からプロの世界に挑戦することを意識していたのですか?
  • 2年生の時にコーチから「上のレベルをめざしては?」と言われたことがきっかけでした。ソフトボールは大学までと考えていましたが、プロの選手になるという選択肢もあるのだと知り、少しずつ意識するようになりました。
  • 松下 華菜
  • 鈴村 二千花
  • 入学当初は自分がプロの選手になるなんて想像もしていませんでした。練習や試合を重ねていく中で勝つ楽しさを知り、競技の魅力に改めて気づいて、「卒業後もソフトボールを続けたい。やるからには高いレベルをめざしたい」という思いが徐々に大きくなっていきました。
  • 私も1~2年生の頃はとても考えられませんでした。当時はリーグ戦でもなかなか結果が残せず、悔しい思いをしましたが、3年生になってから強豪チームとも互角に戦えるようになり、それに比例して「自分の力がどのレベルまで通用するのだろう」という気持ちが芽生えました。
  • 宇田 朱里
  • 遠藤 真帆
  • 漠然と意識したのは2~3年生の時です。リーグ戦(東海2部)で優勝して、最優秀選手にも選ばれ、努力すれば結果を残せるのだと自信になりました。教員志望で教育実習も経験しましたが、より高いレベルで大好きなバスケットを続けたいと考えるようになりました。

トップリーグを経験した

監督・コーチの存在

  • 日本福祉大学で競技を続ける中で、プロになるという目標が見つかったわけですね。女子ソフトボール部と女子バスケットボール部は、監督・コーチがトップリーグでのプレー経験を持っています。そのこともプロをめざす上でアドバンテージになったのでは?
  • 丸山 悟
  • 鈴村 二千花
  • 監督にはプロになりたいという意志をしっかりと伝え、さまざまなアドバイスをしていただきました。所属チーム(大垣ミナモ)のセレクションに参加させてもらえたのは、監督の紹介があったからですし、日本福祉大学の先輩が所属していたこともアドバンテージになったかもしれません。JDリーグとの“人脈”があったことは大きかったと思います。
  • ソフトボール部は実業団チームと試合をしたり、合同練習をしたり、直接指導を受ける機会に恵まれていました。3年生の冬には、東京オリンピック金メダリストの方から「上のリーグでプレーを続けてみたら」と声を掛けていただきました。元日本代表選手として活躍した方の言葉だったので、とても大きな自信になりました。
  • 宇田 朱里
  • 遠藤 真帆
  • 私は監督からプロの世界を勧められたことはありませんでした。ただ、監督の知人が「日本福祉大学に面白い選手がいる」と所属チーム(姫路イーグレッツ)に推薦してくださったことを後に知りました。Wリーグでプレーを経験している監督の存在が、プロの選手になる上で後押しになったことは間違いないと思っています。

日本福祉大学での4年間

  • やはりプロの世界を知る指導者の存在は心強いですね。とはいえ、実力が伴わなければトップリーグのチームから声はかかりません。4年間でどのような部分が成長したと感じますか。
  • 丸山 悟
  • 宇田 朱里
  • 1年生の時からレギュラーとして試合に出場しましたが、なかなかチームの勝利に貢献できず悔しい思いをしました。私は器用なタイプではないので、人よりも努力することを徹底し、実業団選手のプレーも参考にしながら練習を重ねた結果、3年生で4番打者を任されるようになり、4年生では主将も務めました。技術だけではなく、競技に取り組む姿勢が磨かれました。
  • 私は2年生から出場機会をもらいました。初めは1イニング限定で、少しずつ長いイニングを投げるようになり自信を付けていきました。あらためて振り返ると、チーム練習だけではなく、個人練習で自分の課題と向き合ったことが、登板機会を増やせた要因だったと思います。3年生で中心選手となってからは、チームを背負う責任感も芽生えました。
  • 松下 華菜
  • 鈴村 二千花
  • 1~2年生の頃はチームとして勝てない時期が続き、自分のミスで試合に負けることも少なくありませんでした。4年生でインカレに出場できたのは、その悔しさを忘れず、日々の練習に全力で取り組めたからだと思います。自分に与えられた役割を自覚して、チームのためにプレーする“意識”の部分が成長して、さらにソフトボールが好きになりました。

コロナ禍も前を向いて

「自分にできること」に集中

  • 皆さんは新型コロナウイルス感染症の流行という困難にも直面しました。活動環境が制限される状況で何を考え、どのように過ごしていたのでしょう。
  • 丸山 悟
  • 遠藤 真帆
  • 体育館が使用できない期間が長く、目標としていた大会も中止になりました。特に2部リーグで優勝したにもかかわらず、入替戦が中止になり1部に昇格できなかったことは本当に悔しかったです。それでも、優勝という結果を自信に変えて、「来年もう一度優勝しよう」という気持ちでチームが一つにまとまったことで、リーグ戦2連覇と1部昇格を実現できました。
  • ソフトボール部も活動自粛期間が続き、リーグ戦が延期されインカレも中止になりました。ただ、厳しい制限のもとでも何とか練習時間や環境を確保できるように、スポーツ・文化振興課や監督・コーチが配慮をしてくださったので、気持ちが切れることはありませんでした。
  • 鈴村 二千花
  • 松下 華菜
  • チーム全体で集まれない期間は苦しかったけれど、それぞれが個のレベルを上げることに集中していました。当時、私は2年生でしたが、大学最後の公式戦が中止になってしまった4年生の先輩たちのやり場のない悔しさを、少しでも和らげなければという気持ちで練習に取り組んだことが、4年生でのインカレ出場につながったと思います。

学部での学びを
競技力向上につなげる

  • 実習科目や資格取得対策など、学部の学びとの両立も容易ではなかったと思います。苦労した思い出や工夫したこと、また競技とのつながりを感じるような授業はありましたか。
  • 丸山 悟
  • 松下 華菜
  • スポーツ科学部の学びは、実技はもちろん、「コンディショニング演習」など競技につながる有意義な科目がとても多くあります。毎回の授業に集中し、テスト期間はしっかりと勉強すると心がけていたので、両立は苦になりませんでした。ただ、大会前日まで実習に参加したことがあり、その時はさすがに大変でした。
  • 私もスポーツ科学部の授業で得た知識が、部活動にも活かされたと実感しています。「スポーツ心理学」や「コーチング科学」など、幅広い視点から競技への理解を深めることができ、入学時に目標としていた保健体育科の教員免許(中学・高校)も取得しました。
  • 遠藤 真帆
  • 宇田 朱里
  • 社会福祉学部は演習授業でグループワークをする機会が多く、コミュニケーション能力が身についたと感じます。自分の考えを伝えたり、さまざまな意見を集約したり、ソフトボール部のキャプテンとしてチームをまとめる上で役立つ体験ができました。

「日本福祉大学で
競技ができて良かった」

  • 学部の学びと競技のつながりという話題が出ましたが、練習環境やサポート体制など「日本福祉大学で良かった」と感じることを教えてください。
  • 丸山 悟
  • 遠藤 真帆
  • 環境はどの大学にも負けないと思います。バスケットコートが3面あるので質の高い練習ができ、全体練習の前後に6つのゴールに分かれてシュート練習をすることも多かったです。リーグ戦の会場にもなるので、強豪チームのプレーを見て刺激を受けられる点も日本福祉大学の魅力だと思います。
  • ソフトボール部も環境に恵まれています。授業の空き時間にもグラウンドで個人練習ができ、SALTOのトレーニングルームはチームとして週に3度利用しました。個人的にも、目標に向かってコツコツと技術練習や体づくりに取り組んできたことが、プロの世界に挑戦する土台になったと感じます。
  • 松下 華菜
  • 宇田 朱里
  • 切磋琢磨できる仲間に出会えたことです。特に低学年の頃に試合に勝てず、苦しい時間を一緒に過ごした同期との団結力は大きな支えでした。「もっと上手くなりたい」「リーグで上位になりたい」という気持ちを共有し、常に向上心を持って取り組めたことが、4人がJDリーグのチームと契約できた要因だと考えています。
  • 私も日本福祉大学では“人”に恵まれたと感じています。プレーや技術だけではなく、人間として成長することの大切さを教えてくださった指導者や、互いに高め合い、苦しい時に支え合った同期にはいつも支えられました。
  • 鈴村 二千花

練習参加で芽生えたプロ意識

  • 丸山 悟
  • 本日は庄村さんがチーム帯同のため欠席されています。庄村さんのようにすでに所属チームの練習に参加した人もいるそうですが、どんな部分にプロとアマチュアの違いを感じますか? プロの世界に飛び込む“怖さ”は感じていませんか?
  • ソフトボールの技術だけではなくトレーニングを大切にしていて、「細い選手」は一人もいませんでした。今以上にパワーを付けなければJDリーグでは通用しないと感じたので、正式なチーム合流までに体づくりを意識して過ごしたいと思います。
  • 鈴村 二千花
  • 宇田 朱里
  • 全体練習でも一人ひとりが自分のやるべきことを理解して、課題に取り組んでいるという印象を受けました。一球、ワンプレーに意味や目的があり、何となくプレーする選手がいないところに大学時代との“差”を強く感じ、「自分もプロとしての自覚を持たなければ」と気が引き締まりました。
  • 私はアーリーエントリー制度を利用して、在学中に公式戦に出場する予定です。大学では身長が高い方でしたが、プロの世界では平均を下回るためポジションが変わり不安も感じます。それでも、高いレベルに挑戦できることを光栄に感じて、コートで全力を尽くして戦いたいと思っています。
  • 遠藤 真帆

日本福祉大学を代表して
新たなステージへ

  • 丸山 悟
  • 来春からはプロのアスリートとして新たな挑戦が始まります。シーズンへの抱負や将来の目標を聞かせてください。
  • レベルの高いリーグでプレーできることに感謝し、チームの勝利に貢献したいと思います。複数のポジションを守れるユーティリティ性が自分の特徴なので、まずは守備固めから、そして代走や代打で結果を残して出場機会を増やし、今まで支えていただいた人たちに恩返しができるよう頑張ります。
  • 鈴村 二千花
  • 宇田 朱里
  • どんな場面でも大学で培われた「勝ちに対する貪欲さ」を発揮して、チームの勝利につながるプレーを心がけます。自分がやるべきことを理解して、試合に出ている時もベンチに控えている時も、常にチームに良い影響を与えられる選手をめざします。
  • 最初はワンポイントでの出場になると思いますが、与えられた場面でしっかりと結果を残し、チームの期待に応えることが1年目の目標です。そして将来は、マウンドに上がった時にグラウンドの雰囲気をガラリと変えられるピッチャーになりたいです。
  • 松下 華菜
  • 遠藤 真帆
  • 日本福祉大学は守備からリズムを作るチームだったので、その経験を活かしてディフェンスで相手チームに嫌がられる存在になりたいです。そしてボールへの執着心を大切にして、ルーズボールやリバウンドなど泥臭いプレーにも全力を尽くせる選手になりたいです。
  • 日本福祉大学からトップリーグに進む学生はまだまだ少ないので、皆さんには大学を代表する気持ちを持って頑張ってほしいと思います。皆さんの活躍が後輩の励みになり、他の部活動の刺激にもなります。一人ひとりの活躍を期待しています。
  • 丸山 悟