取組・活動紹介

福岡オフィス 「ふくし学習会(九州・沖縄)オンラインセミナー」を開催し延べ74名の同窓生が受講しました

トピックス

2022年3月7日

  福岡オフィスでは、昨年度に引き続き、2022年2月11日(金・祝)、20日(日)の両日に、九州・沖縄各県同窓会と共催で「ふくし学習会(九州・沖縄)オンラインセミナー」を開催しました。

学習会(2/11)
テーマ: 認知症の人の災害時支援から「地域記憶」を用いた地域づくりへ ~熊本県南阿蘇村との共同研究を通して~

講師: 伊藤 美智予 先生(日本福祉大学 社会福祉学部 准教授)

伊藤先生の学習会では、九州沖縄各県の高齢者施設や地域包括支援センター等で働く29名の同窓生が参加しました。
熊本県南阿蘇村との共同研究から「災害時、認知症の人は地域の中でどのように生活しているのか」という調査報告や「地域記憶」を用いた地域づくり(地産地消型認知症ケアモデルの構築)の取り組み等についてお話ししていただきました。
参加者からも、「南阿蘇村での調査は実際の現場での状況や認知症高齢者の心理的状況やケアマネジャーの実体験がわかり、大変参考になりました。」、「これから介護施設・事業所における業務継続計画(BCP)の作成において、災害時の取り組みについて認知症高齢者への対応をしっかりと考えていく必要があると感じた。」、「地域記憶作りで、地域を知ること、地域と関わること、地域に愛着を持つことで地域での繋がりを作っていけるのではないかと思いました。」など、多くのご感想をいただきました。

学習会(2/20)
テーマ: アタッチメント研究が教えてくれること

講師: 瀬地山 葉矢 先生(日本福祉大学 教育・心理学部 心理学科 准教授)

瀬地山先生の学習会では、九州沖縄各県の児童施設や児童相談所、教育関係、スクールソーシャルワーカー等で働く45名の同窓生が参加しました。
アタッチメント理論からみた乳幼児・児童の発達、その発達を支える養育者の特徴。子どもの理解と援助に活かすことのできるアタッチメントの考え方と現場に適用する際の留意点等についてお話ししていただきました。
参加者からも、「自分の実践を振り返る意味で役に立ちました。施設現場でアタッチメント理論を応用していくためには、支援者の支援と両輪で行っていく事が重要であると再認識しました。」、「相談員や母親の立場からとても参考になる内容でした。関係性重視というよりもまずは、子の不安を取り除くための言葉がけや、しっかりくっつく事の大切さを今回の講義で教わり大変勉強になりました。」など、多くのご感想をいただきました。

最後に、「コロナ禍がもたらしてくれた新しい環境で、多くの学びを得ることができた。」、「ふくし学習会は、興味深いテーマが多いので、出来る限り受講させていただいています。」、「テーマごとに整理された内容での講義が受けられるのでとても解かり易い。知識のアップデートや学び直しにもなり、とてもありがたいと思っています。」などの感想もいただきました。

福岡オフィスでは、今後も、九州・沖縄各県同窓会と協働して、オンラインを利用した学習会などを継続的に行っていく予定です。多くの同窓生の皆さまのご参加をお待ちしています。