取組・活動紹介

社会福祉協議会職員の同窓生と在学生がオンラインで交流しました

トピックス

2021年6月9日

  5月22日(土)に社会福祉協議会(以下、社協)で活躍される同窓生を講師としてお迎えしたオンライン交流会を実施し、社会福祉学部の学生を中心に20名の学生が参加しました。

 今回の交流会は2部構成で実施しました。
 1部では、「社会福祉協議会について」と題し、講師の高田 勝之様(福井県社協)、水橋 佑介様(金沢市社協)、森 皐月様(上市町社協)から具体的な業務の内容ややりがい、コロナ禍での取り組み等についても話されました。

県社協と市町村社協の違いについて

 県社協は社会福祉法人等の事業者や市区町村社協に向けた団体へのサービス提供を行っており、市町村社協は地域住民への福祉サービスや地域づくりを行っているといった仕事の目的や内容の違いなどが説明されました。

現在の業務内容やこれまで働いてきた中で大変だった経験について

 人材募集や連絡相談体制の構築等をはじめ、自動車免許を返納した郊外在住の高齢者に対する支援においては、車の手配や運転手の手配などの具体例を示しつつ、制度実現までの過程をご説明いただきました。学生からは「現場の声を聴くことができてよかった。卒業後の進路について悩んでいたが、地元に貢献したいという気持ちが強くなった」と感想が述べられました。

コロナ禍での社協での取り組みについて

 1つの場所に集まって何かを行うことが難しくなったため、オンラインで研修や相談を行う仕組みづくりを進めているというお話や、経済状況の変化に対する特例貸付対応が急務となっており、部署を越えて連携している現状が紹介されました。学生からは、「地域住民や職員、他機関との連携が必要になる業務が多いと学ぶことができた。実習やボランティアを通じて、企画立案力や遂行力、コミュニケーション能力等の必要なスキルを磨いていきたい」と感想が述べられました。

これから就職活動を行う学生へのメッセージ

 ネット上の情報を鵜吞みにせず、現場に足を運ぶことを大切にしてほしいとの意見や「地域福祉活動計画」を読むことで社協ごとの違いがわかるため、社協志望の学生はぜひ積極的に活用してほしい等のアドバイスが送られました。学生からは、「講師のアドバイスを参考に日々の授業や実習、サークル活動等を主体的に取り組んでいきたい」と感想が述べられました。

 2部の個別相談会では質疑応答を行いました。学生からはエントリーシートに関する相談や求められるスキルについてなど、多種多様な質問がなされ、盛会のうちに終了しました。

 閉会挨拶として高田様よりご挨拶をいただきました。
 「コロナ禍によって、楽しみにしていたキャンパスライフが楽しめていないかと思う。可能な範囲で現場訪問やボランティアを行うことで自分の世界を広げてもらいたい。日本福祉大学には全都道府県に同窓会があり、どんなことでも相談に乗ってもらえるので、積極的に活用してもらいたい。」と締めくくられました。

開催プログラム
時間 実施内容
10:00~11:00 第1部「社会福祉協議会について」(シンポジウム)
11:00~11:25 第2部「個別相談会」
11:25~11:30 閉会