就職活動と国家試験勉強に大忙しの中でも、快く取材を引き受けてくれた社会福祉学部 社会福祉学科 医療専修の佐久間大地さん(4年)にお話を伺いました。

先生のアドバイスがきっかけで社会福祉の道へ

 進路に迷っていた高校3年生のころ、性格的に社会福祉系が合うのでは?と担任の先生から勧められたことがきっかけで、福祉系の大学について色々と調べるようになりました。中でも、福祉の世界で精通している日本福祉大学の学びの特色や環境に魅力を感じました。

 その時期は妹が入退院を繰り返していて、自分にとっては医療が比較的身近なものだったこともあり、医療専修を選びました。

勉強にサークルに、充実したキャンパスライフ

 医療専修では、“医療分野での社会福祉のあり方”について学んでいます。一人の患者さんに対して様々な専門職が連携しケアにあたる中で、患者さんが退院した後も自分らしい生活をしていくには、社会福祉士としてどうサポートすると良いのかを考え、日々勉強しています。模擬カンファレンスで保健師役として議論した際には、それぞれがしっかり連携しないと患者さんが望む支援には届かないのだと、多職種連携の重要性を実感しました。

 サークルは「昭和区日曜学校」というボランティアサークルで知的障害を持つ方の余暇支援を行っています。活動は第2・第4日曜の月2回で、室内ではボーリングや的当て、外では公園でウォークラリーなど、様々なレクリエーションを企画し実施しています。利用者さんに自分の名前を憶えてもらえたり、楽しんでいる姿を見るのは嬉しいですね。

大学生活で得た“ふくし”の視点

 大学で得た知識や多くの人との関わり、経験の積み重ねによって、多様な点から物事を見たり、論理的に考えるようになったと思います。
 例えば、余暇支援中に利用者さんがレクリエーションをやりたがらないとき、最初のうちは「多分こういう理由だろう」と直感的に決めつけてしまった部分もありましたが、今では様々な可能性を視野に入れて対応出来るようになりました。ニュースを見ていても、報じられたまま表面的に捉えるのではなく、その背景まで考えるようになりましたし、これは“ふくし”の視点が身に着いたからだと感じています。
 また、ゼミやニュースの中で知らない単語が出てきたらすぐに調べることが習慣になりました。そこから派生してさらに調べていくと知識がどんどん積み重なっていくし、分からないままにしたりなんとなく分かったつもりでいるのとでは物事の理解度が全く違ってくるので、常に学ぶ姿勢を忘れず成長し続けたいです。

どんな分野にでも活かせる学びを力に

 それぞれの立場から意見を出し合って、自分とは異なる考え方を知り、相手の理解が得られるように自身の考えも伝える「多職種連携」での学びは、医療や福祉に限らずどんな分野にでも活かせると考え、業界や業種は絞らずに就活しています。同時に社会福祉士国家試験も控えているため、たまにゲームや筋トレなどの趣味でリフレッシュしつつ、就活に勉強にと励んでいます。どちらも良い結果が出るように頑張ります!

 日本福祉大学は、他大学の学生との合同講義や、様々な現場で活躍する方から貴重なお話を聞くなど、外部との繋がりによって学びを深める機会があり、福祉を学ぶにはとても良い場所だと思います。社会福祉を極めたい高校生のみなさん、ぜひ日福へどうぞ!

国家試験合格に向けて勉強中
就活や勉強の息抜きは筋トレ

日本福祉大学 社会福祉学部 社会福祉学科 医療専修4年

佐久間 大地さん

DAICHI SAKUMA

  • 昭和区日曜学校所属
  • 福島県/福島成蹊高等学校出身

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<取材:山形最上オフィス>