日本語教師になる夢に向かって様々な取り組みをされている国際福祉開発学部 閏間詩音梨さん(3年)にお話を伺いました。

日本福祉大学に進学した理由

 将来なりたい職業を考えてから学部を選ぼうと決めていました。地域特性もあり、小学生のころから外国人のクラスメートが当たり前にいる環境だったので、当時から授業などで日本語が理解しづらい友達には教えていました。また海外にも興味があり、高校の授業では世界史と国語が好きだったので、これに関わる職業はないか?徹底的に調べました。そこでたどり着いた職業が「日本語教師」でした。次に日本語教師を目指せる大学をインターネットで調べ日本福祉大学を知りました。高校に指定校推薦枠があり、都会的な名古屋での一人暮らしにも憧れていたので入学を決めました。またオープンキャンパスに参加して、留学生がたくさんいたこと、先生と学生の距離が近く、アットホームな雰囲気だったことも進学の決め手となりました。

東海キャンパスにて
グローバルキャリアデザインのセントレア研修

たくさんの国際交流体験

 国際福祉開発学部では、様々な体験型プログラムがあります。「ワールドユースミーティング(WYM)」は、アジア各国の学生が集う国際交流イベントです。コロナ禍のため、この2年間は全てオンラインで行われました。学生は全員何らかの役割があり、私は1年生ではSDGs係で、カンボジアの小中学生に向けて英単語を教える教材を作りました。分かりやすくイラストや動画を載せ、実際に授業で使ってもらっています。教材をデータで送ることで翌年以降も継続して使ってもらえるので、持続可能な支援と考えています。また、環境の観点で地球の持続可能性に貢献しようと、SDGs係のメンバーや有志で、空きコマを利用して大学の周りのゴミ拾い活動もしています。2年生ではSDGs係のリーダー。毎週執行部会議で各係の問題点やトラブルに対して対策を相談、意見を出し、円滑な運営に努めました。
 1年生の冬には「国際フィールドワークⅠ」で海外へ行く予定でしたが、コロナ禍のため行けず。その代わり、国内で「行ったつもりフィールドワーク」を行いました。先生のお知り合いなど、日本にいる海外の方に来ていただき、講座をしていただいたり、体育館でみんなでサルサを踊ったり、いろいろな国の料理を作って食べたり。本来のフィールドワークでは訪問先の1か国と深く関われますが、今回は国内にいながら2週間で11か国もの方々と関われ、とても貴重な体験でした。

国際フィールドワークⅠ(教室の様子&課題で作った海外の料理)

日本語教師を目指して

 2年生で「日本語教育能力検定試験」を受験しました。合格率30%以下の難関試験です。副専攻の日本語教師養成プログラムは全て受け、空きコマに先生方に対策講座をしていただきました。数か月前からは一日13時間ぐらい勉強し、徹夜をしたこともあります。試験の機会は1年に1回ですが、勉強が大変だったので絶対1回しか受けない!と思って頑張り、無事合格することができました。
 アクティブラーニング期間では、地域の日本語教室や、外国にルーツを持つ子どもたち向けの学習支援教室、宿題教室でボランティアスタッフとして活動しています。また、日本語学校の待機学生や、海外の大学で日本語を専攻している学生との会話ボランティアや交流会にも参加することで、実践経験を積んでいます。卒業後は日本語教師として働きたいと考えています。

日本語教育能力検定試験の勉強に使った教材とノート

高校生のみなさんへメッセージ

 「自分にはやりたいことがない。」と思っていても、実はどんな職業があるのかまだあまり知らないだけ、という場合もあります。私も日本語教師という仕事を知ったのは高校3年生の進路決めをしている時期でした。もし、ピンとくる職業がなければ、今、自分が好きな教科や趣味などなんでもいいので全部上げてみて、共通点を見つけたり、好きなもの同士をつなげてみたりすることで、自分の好みの傾向が見えてくるかもしれません。大学選びはゴールではなく、そこからどこにでも繋げられる、何でもできるので、心惹かれるところを選ぶのがいいと思います。

日本福祉大学 国際福祉開発学部 国際福祉開発学科 3年

閏間 詩音梨さん

SHIORI URUMA

  • 群馬県/太田市立太田高等学校出身

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<取材:東京サテライト>