高校で看護師を取得し卒業したのち、3年次編入で日本福祉大学へ進学された佐竹もも子さん(4年)にオンラインでお話を伺いました。

医療から福祉の学びへ

高校時代に看護師免許を取得したとお聞きしました。その後、日本福祉大学に進学した理由を教えてください。

小さい頃から看護師になろうと思っていたため、資格が取れる高校を選びました。
ある時、大学の先生による社会福祉の模擬授業を受ける機会がありました。

その授業で学んだことは、福祉は「人」であるということです。
課題を抱えた方に対して、様々な視点からアプローチをし、解決を目指す福祉の仕事に深みを感じました。

また、看護の実習中、患者さんの退院支援を考える機会がありました。患者さんの立場で退院してからの生活を想像したとき、支援の在り方を考えることがすごく難しかったことを覚えています。

しかし、この課題に向き合ったことで『医療と福祉は繋がっている』と学ぶことができました。

これらの経験から福祉への関心が高まったこと、そして母が日本福祉大学の卒業生ということもあり、日本福祉大学で福祉を学ぶことを決めました。

人と関わることのおもしろさ

大学に入って印象に残っている講義などはありますか?

ソーシャルワーク演習ですね。ⅠとⅡがありますが、Ⅰでは主にソーシャルワークの基礎を学び、Ⅱでは事例などを扱いながらアセスメント(クライエントに対する情報収集)を実施しました。
医療ではバイタルサインなどの根拠をもとに患者さんの治療を行います。
しかし、福祉ではその方自身について様々な観点から理解することが求められます。
難しさもありますが、人と関わることのおもしろさを学びました

一人暮らし、自由と失敗

奈良から愛知に来て、一人暮らしをして良かったこと、失敗したことはありますか?

良かったことは、時間の使い方が「自由」ということです。
小さい頃から両親が共働きだったので、家事は慣れていました。
得意料理は「豚肉と冬瓜のはちみつ煮」です(笑)
失敗したことは、洗濯をしているときに排水ホースが外れていることに気付かず部屋中水浸しになったことですね。
そのときは家のタオルがすべてなくなりました…(泣)

専門職としての社会貢献

卒業後はどんなキャリアをイメージしていますか?

医療と福祉の専門職として社会に貢献していきたいと思っています。
そのためにも、まずは在学中に社会福祉士の取得を目指します。
卒業後は看護師として臨床経験を積みたいと思っています。
その後は看護師と社会福祉士の資格を活かし、乳児院で働きたいと考えています。

高校で看護師を取得した後、大学で福祉を学ぶ選択をした佐竹さん。
最後に、これから進路選択をする人、進路に迷っている人に向けたメッセージをいただきました。
「進路選択で悩まなかった訳ではないですが、私は看護師というやりたいことが明確にありました。
でも、自分自身の新しい可能性に気づく機会に巡り合えたからこそ、今この大学にいます。
テレビやSNSなど、メディアの情報だけを頼るのではなく、実際の現場を見たり、
そこに関わる人の話を聞く機会を大切にしてほしいと思います。」

日本福祉大学 社会福祉学部 社会福祉学科 子ども専修 4年

佐竹 もも子さん

MOMOKO SATAKE

  • 奈良文化高等学校 衛生看護専攻科(奈良県)出身

「高校生の皆さんへメッセージ」

大事なことは、何のために学ぶのか。関心のある学びを深めていくことがきっと将来の糧になると思います。

<取材:大阪サテライト>