お知らせ

「文章作成力養成プログラム」を実施しました

文章を書く能力は、大学生活だけでなく、卒業後の仕事や生活に欠かせないものです。
そこで、社会福祉学部1年次の「総合演習」に対して、文章作成能力の養成を目的とする「文章作成力養成プログラム」を、リメディアル教育の一環として実施しました。

事前学習と2回の講義で、次のようなプログラムを構成しました。

  • 事前学習:書くための準備と心構え
  • 第1回講義:文章の基本ルール
  • 第2回講義:文章添削の方法

学生は映像教材を視聴し、文章作成時の心構えや情報の比較・整理の方法について事前学習を行った上で、講義に参加しました。

第1回の講義では、事前学習の振り返りを行った後、ピラミッドチャートに“①主張、②根拠、③具体的理由”の区分で情報を整理し、それを基にロジカルな文章の作成に挑戦しました。

第2回の講義では、文章作成上の基本的なルールを学び、第1回の講義で作成した文章を見返し、ルールに則して作られているかを相互添削しました。相互に見返すことで、自分自身では気付かない点に気付き、文章作成のポイントを理解することに取り組みました。

実施後のアンケートでは、情報の整理ができるようになったと答えた学生は98.0%、論理的な文章を書けるようになったと答えた学生は93.9%、文章を書くことへの抵抗が減ったと答えた学生は77.7%、これからも継続的に受講したいと答えた学生は84.5%でした。全体的に満足な結果が得られたと言えるでしょう。

しかし満足いかなかった学生も一定数おり、自由記述を見てみると、「もう少し高度な事を学びたかった。」といった内容のレベルが易しすぎると指摘する声と、「もう少し時間を多くとってゆっくり説明してほしいです。」といった要望が両立して存在していました。

このように、文章の書き方を学んできた学生には、より高度な文章の作成を学ぶ機会の提供が必要で、初めて学ぶ人にとっては、より多くの授業を提供する必要があるなど、リメディアル教育の課題の一端が改めて明確になったといえます。