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テーマⅤ 第3回地域別研究会を開催しました

テーマⅤ 第3回地域別研究会を開催しました

 2018年1月19日(金)に兵庫県姫路市の姫路・西はりま地場産業センターにて、第3回地域別研究会を開催し、テーマⅤ採択校から約40名が参加しました。

 卒業時の質保証の強化に関わり、テーマⅤ採択校が抱える課題や関心に焦点を当てたテーマを設定して、取組状況や課題を共有する場として地域別研究会を開催しています。

日本福祉大学 全学教育センターの佐藤慎一教授が、今年度に2回開催した地域別研究会の内容を報告し、第1回研究会のワークショップで明確にした、各校が抱えるAPの取組推進上の課題を改めて紹介しました。
 続く事例報告では、徳山工業高等専門学校の天内和人教授、東北公益文科大学の神田直弥教授が各校の取組状況を報告しました。ポートフォリオシステムを企業が求めるスキルと学生が獲得したスキルのマッチングに活用することや、学生の学修成果を可視化するツール(ディプロマ・サプリメント)に、学生が獲得した能力をどのように表すのか、学生の学びを促進するPDCAサイクルシステムを構築していることなど、詳しい報告がなされました。

 その後、約2時間に亘り、大阪大学 全学教育推進機構 教育学習支援部の佐藤浩章准教授を講師にお招きして、「3つのポリシーに基づくカリキュラム・アセスメント・ポリシー策定ワークショップ」を行いました。講演では、学生の学修成果の評価結果を基に、学部等の単位で総括的なカリキュラム評価を行い、次年度以降の学生の学修の改善・向上の方策を具体的に決めるところまで行う必要があると語られました。学修成果をわかりやすく数値でも表し、学生が身に付けられていない弱みを明確化することで、具体的な改善策を決めていく、この一連のプロセスを学内に浸透させていくことが重要とのことです。ルーブリックを用いた評価方法についても詳しくご示唆いただきました。

 カリキュラム評価の基本的な視点や評価基準の表現方法等を学びながら、複数回のグループワークを挟み、段階的に進められました。3~5名のグループごとに、各校の評価基準の妥当性やその基準が客観的なものになっているか意見交換をしたり、各校のディプロマ・ポリシーが掲げる学生の能力・資質の獲得目標をどのように検証・評価しているか、ワークシートに書き込んだりしました。このように自校の例を用いて考えてみることで、その評価基準や評価方法を改めて見直す機会になりました。

事例報告(徳山工業高等専門学校)
事例報告(東北公益文科大学)
佐藤浩章准教授によるワークショップ
ワークショップの様子