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テーマⅤ 卒業時における質保証の取組の強化  キックオフ・シンポジウムを開催しました

テーマⅤ 卒業時における質保証の取組の強化  キックオフ・シンポジウムを開催しました

 2017年2月20日(月)に建築会館(東京都港区)にて大学教育再生加速プログラム(AP)「テーマⅤ 卒業時における質保証の取組の強化 キックオフ・シンポジウム」を開催し、テーマⅤ採択校や事業に関わる企業の方が約100名参加しました。今回のキックオフ・シンポジウムはテーマⅤに採択された全国の大学、短期大学、高等専門学校の19校が一堂に会する初めての開催であり、本事業の卒業時の質保証について採択校間の知見を深めるとともに、進むべき方向や課題についての認識の共有を図ることを目的に、基調講演、各大学の事業紹介、パネルディスカッションを行いました。

 

 開会挨拶では、日本福祉大学副学長でAP事業推進本部長を務める山本秀人教授より、情報発信のひとつのツールとして構築された“APテーマⅤポータルサイト”公開のお知らせがありました。
 続く、文部科学省 高等教育局 大学振興課-大学改革推進室長の井上睦子氏の挨拶では、「テーマⅤはこれまでのテーマⅠ~テーマⅣを包括したような内容であり、それらテーマの採択校にも参考になるため、情報を共有いただきたい。3ポリシー(アドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシー)の具体化が教育の質保証の到達だと思う。入口(入学)から出口(卒業)に向けて大学の中身をつくっていくこと、また、教育の充実、発展が進むことを期待したい。」と、テーマⅤの事業推進への期待について話されました。

 

 基調講演では、リクルート「カレッジマネジメント」編集長の小林浩氏をお招きし、「高大接続改革における“大学教育改革”の方向性~ディプロマ・サプリメントへの期待と課題~」と題し、ご講演いただきました。ディプロマ・サプリメントの構成要素を大学間で統一できるのか、社会の共通認識となり得るのかなど、数多くの課題がある中で、高校(入口)から社会(出口)へのより良い接続に向け、テーマⅤで社会全体から何が求められるのかについて語られました。参加者からの質疑応答を行い、皆様と知見を共有する機会となりました。

 

 次のAP事業紹介では、4大学(高知大学、東京薬科大学、東京都市大学、日本赤十字九州国際看護大学)に登壇いただき、各大学の事業紹介を行いました。その後、日本福祉大学の中村信次教授がコーディネータを務め、パネルディスカッションを行いました。登壇者だけでなく、フロア全体で活発に意見交換がなされ、各大学の取組や課題について情報共有することができました。  また、シンポジウム後の情報交換会も盛会となり、ご参加の皆様とのネットワークを構築する良い機会になりました。

 

 今回のキックオフ・シンポジウムを事業推進のひとつの契機として、今後は、採択校がチームを組み、社会全体へ成果を発信していければと考えています。

APテーマⅤポータルサイト公開のお知らせ
文部科学省 大学改革推進室長 井上睦子氏挨拶
リクルート 小林浩 氏による基調講演
事業紹介(高知大学)
パネルディスカッション