第4分野の「社会のなかの『どうして?』」というテーマに合ったエッセイです。審査員の私たちは「言葉」を使う仕事をしていますから、作者の「『○○問題』という表現に違和感を感じる」という問題提起を受けて、「今まで、よく考えもせずに使っていなかっただろうか?」と振り返るいい機会を与えてもらいました。そんな若い人の感性と目の付け所は素晴らしいと感じて、この作品を最優秀賞に選びました。これからも、こうした敏感な感性を大切にしてください。そして、背伸びして借り物の言葉を使うのではなく、自分の言葉でまとめている点もいいと思います。