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2018年度「海外研修・調査奨励金」受給学生による帰国後報告会を開催しました

 全学教育センターの「海外研修・調査奨励金」*を利用して、13名の学生が夏休み中に海外で研修・調査を行いました。

*海外での 研修や卒業論文執筆のための調査をする学生に奨励金を付与し、その活動を支援する制度です。制度の詳細や募集要項については「奨励金」のサイトをご覧ください。

2018年度海外研修・調査奨励金受給者
(2018年4月〜9月末までの研修・調査実施者)

研修地 学部・学科・学年 人数
アメリカ 看護学部 看護学科 4年 1名
ロシア 健康科学部 リハビリテーション学科 3年 1名
フィリピン 健康科学部 福祉工学科 4年
健康科学部 福祉工学科 3年
1名
3名
韓国 子ども発達学部 子ども発達学科 3年 2名
カンボジア 子ども発達学部 子ども発達学科 3年 1名
ドイツ、フィンランド、エストニア、スウェーデン 健康科学部 福祉工学科 4年
健康科学部 福祉工学科 3年
2名
2名

 11月、12月に各国での研修・調査を終えた学生による帰国後報告会を開催し、学生は、取組の動機、目的、活動内容、成果、今後の学習の方向性等について発表しました。

@2018年11月15日 美浜キャンパス
報告者:亀谷裕香さん、新井嘻華さん、木歩水さん
A2018年12月10日 半田キャンパス
報告者:浅井優子さん、吉見康弘さん、名倉要さん、林源太さん、井垣暁太さん、塚田佑弥さん、松本綾佳さん、宮下龍之介さん

 子ども発達学部の亀谷さん、新井さんは、日本と韓国の学校教育・教育環境の見学と歴史教育に関する調査をテーマに掲げ、韓国晋州市での日韓歴史教育交流会への参加を通して、日韓の歴史教育の比較を行ったことを報告しました。
 同じく子ども発達学部の木さんは、カンボジアでのボランティアツアーに参加し、教育先進国と発展途上国の子どもの生きづらさと教育要求の比較研究結果を報告しました。
 3人ともそれぞれの国の教育事情を紹介し、参加者は異なる文化の有様など、興味深く聞き入っていました。

 健康科学部リハビリテーション学科理学療法学専攻の浅井さんは、国内外のバレエ団のコンディショニング(体の調子を整えることを目的とした運動や調整)の実情を比較するため、ロシアのバレエ団のダンサーに対するコンディショニングに関する聞き取り調査を実施しました。劇場には専属の医師やトレーナーが常駐しているか、怪我の予防のために普段から行っていることはあるかといった質問をし、日本とロシアとの医療体制やトレーニング方法の違いなどを明らかにしました。
 同学部福祉工学科の吉見さん、名倉さん、林さんは、フィリピン ボホール島トゥビゴン市のインフォーマルセトルメント(非公式な貧困層の居住地域)での家屋の建築年数・地域の選定理由の聞き取り調査、間取りの実測調査の結果を発表しました。この地域は住民が建てた軟弱な住居がひしめきあっており、調査結果を基に、家屋が建てられた年代別に色分けして示した地図や、家屋の図面を作成しました。
 同学部福祉工学科の井垣さん、塚田さん、松本さん、宮下さんは、ドイツ、フィンランド、エストニア、スウェーデンの環境共生型建築をはじめとする有名建築物を視察し、現地に赴き目にすることで得られた学びや気付きについて報告しました。各国の有名建築家による数々の建物の写真を紹介しながら、外光の取り入れ方や空間の使い方等、建物の特徴を解説しました。

 目的やテーマを持って海外で研修・調査を行うことで、学生は特定の分野に対する興味・関心を強く持ち、更なる学修意欲を高めるきっかけになっています。
 これから春休み中の海外研修を計画している学生もおり、全学教育センターでは引き続き本奨励金制度を活かし、学生の海外渡航を応援していきます。

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