科目名 精神保健福祉援助演習T

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
1 3 通年開講 田中 宏幸

テーマ
精神障害者の生活や生活上の困難について把握し、精神保健福祉士に求められる相談援助にかかる知識と技術について、実践的に習得することを目的とする。

科目のねらい
<キーワード>
精神障害者の理解  精神保健福祉士
ソーシャルワーク技術  専門職アイデンティティ

<内容の要約>
精神障害者にかかわる相談場面はさまざまな領域にまたがる(例:医療機関、障害福祉サービス事業所、行政機関など)。さらに、相談における課題も多岐にわたる(例:社会的排除、受診、退院支援、地域移行支援、就労支援、貧困など)。このような実態に応じた具体的な相談援助事例を体系的に取り上げ、ロールプレイや事例検討を行う。そのなかで、学生が「社会的復権と権利擁護」「自己決定」「当事者主体」「社会正義」「ごく当たり前の生活」を実践的に考察できるように、授業を展開する。さらに、ソーシャルワークの援助技術(例:個別面接、グループワークの展開、アウトリーチ、マネジメントなど)や、援助に関わる制度・サービス、多職種連携について学ぶ。

<学習目標>
精神障害者の生活や生活上の困難、また希望について把握し、ソーシャルワーカーに求められる専門性(知識、技術、価値)についての基礎を理解できる。
精神障害者のための諸制度、サービスについて、その概念と利用要件や手続きを知り、援助の活用について理解できる。
精神障害者のための関係機関や職種の役割を理解し、多職種連携のコーディネートでのソーシャルワーカーの役割を理解できる。
精神障害者に対する差別や偏見の実態を理解し、それに対応するため、政策や制度、関係行政や地域住民にはたらきかける重要性を理解できる。
精神保健福祉領域におけるソーシャルワーカーとして考え、基盤となる専門性(知識と技術、価値)を獲得し、職業アイデンティティを構築する意義を理解できる。

授業のながれ
精神保健福祉領域におけるソーシャルワークプロセス(インテーク、アセスメント、プランニング、支援の実施、モニタリング、評価など)[事例検討]
精神障害者にかかわる多岐にわたる相談と地域における様々な課題@(アウトリーチ)[事例検討]
精神障害者にかかわる多岐にわたる相談と地域における様々な課題A(ケアマネジメント)[事例検討]
精神障害者にかかわる多岐にわたる相談と地域における様々な課題B(退院支援)[事例検討]
精神障害者にかかわる多岐にわたる相談と地域における様々な課題C(多職種連携)[事例検討]
精神障害者にかかわる多岐にわたる相談と地域における様々な課題D(ネットワーキングと社会資源の活用・調整・開発)[事例検討]
精神障害者にかかわる多岐にわたる相談と地域における様々な課題E(就労支援)[事例検討]
精神障害者にかかわる多岐にわたる相談と地域における様々な課題F(ピアサポート)[事例検討]
精神障害者にかかわる多岐にわたる相談と地域における様々な課題G(精神科リハビリテーション)[事例検討]
精神障害者に対する差別や偏見とソーシャルワーカーの役割@(精神障害者の社会的排除)[課題討議]
精神障害者に対する差別や偏見とソーシャルワーカーの役割A(貧困・低所得・ホームレス問題)[課題討議]
精神障害者に対する差別や偏見とソーシャルワーカーの役割B(コミュニティソーシャルワーク)[課題討議]
精神障害にかかわる法制度とサービス(精神障害者保健福祉手帳、障害年金、自立支援医療)[事例検討]
精神保健福祉領域におけるソーシャルワークの援助技術(記録、スーパービジョン)[事例検討]
まとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
1.精神保健福祉選考試験に合格していること。 2.2年次までの社会福祉士、精神保健福祉士受験資格科目単位がほぼ取得できていることが望ましい。 3.3年次の社会福祉士、精神保健福祉士受験資格科目を履修していること。  ソーシャルワーカーという専門職になるための態度、姿勢を醸成する科目です。遅刻は厳禁。討論、ロールプレイ、事例検討、あらゆる場面において、自主的、積極的参加を期待します。

事前事後 学習内容 時間数
事前 小テストのための学習 5
事前 現場体験の振り返り 8
事後 レポート作成のための学習 5

本科目の関連科目
「精神保健福祉援助実習」、「精神保健福祉援助実習指導T、U」をはじめ、精神保健福祉士受験資格科目、その他社会福祉関連科目すべて

成績評価の方法
期末試験(筆記・Web・レポート・最終授業内) 0%
授業内でのレポート・課題等 30%
その他(授業内での貢献度) 70%
・課題を提出し、規定の出席回数を満たした者について評価する。 ・授業参加態度、 小テスト、レポートを総合し、SABCDで判定する。 ・小テストが10%、レポートが20%、授業内での貢献度70%で評価する。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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