科目名 社会政策

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
4 3 後期開講 山上 俊彦

テーマ
労働問題や社会保障制度について、 経済学的手法を用いて考えることができるようにする。社会人として必要な規定や制度について理解できるようにする。

科目のねらい
<キーワード>
労働者保護政策  社会保障制度
雇用政策  社会保険
公的扶助

<内容の要約>
大学を卒業して社会に出たときには様々な人生の問題に直面します。賃金や労働時間といった労働条件は法律で規定されています。また、仕事を失ったりするリスクに対しては、社会保険といったセーフティネットが備えられています。これらの諸制度の歴史的経緯や現状とその問題点を学ぶことは、今後の職業人生にとって非常に有益なものです。

<学習目標>
労働者保護や社会保障はどのような経緯を経て整備されたかを理解できる。
労働者を保護する法制度や社会保障制度の基本理念を理解できる。
現在、労働者はどのような雇用問題に直面しているか、それにいかに対応するべきかを理解できる。
現在、 政府が実施している雇用政策や社会保障政策の概要を理解できる。
社会保険制度や公的扶助の現状と問題点、将来の展望について考えることができる。

授業のながれ
イントロダクション
社会政策の歴史 (労働保護立法成立の経緯)
労働関連法制の概要
産業構造と就業構造の変化
日本的雇用慣行の意義と問題点
就業形態の多様化 (パートタイム・派遣労働の増加)
就業形態の多様化 (労働法制と規制緩和)
解雇規制の現状と法制度
失業問題の概要と重要性
失業対策の歴史
失業対策の現状
若年雇用問題 (フリーター・ニート対策)
日本の賃金制度の特色
最低賃金制度の概要とその意義
福利厚生・退職金制度、 成果主義の導入
労働時間関連法制の概要とその意義
長時間労働の問題点と労働時間短縮
ワークシェアリングの概要とその意義
労働保護立法の経済効果
社会保障制度の歴史と概要
社会保険の概要
公的金年金制度の概要
公的金年金制度の概要とその意義
医療保険・介護保険の概要とその意義
労働保険の概要とその意義
生活保護制度の概要とその意義
日本の人口問題(出生率低下と高齢化)
労働力の減少と社会保障制度
女子労働と法制度、就業支援政策
高齢者労働と公的年金制度

準備学習の内容・学ぶ上での注意
数学は特に用いないが、グラフと表を多用する。また、若干の法律的知識を必要とする。
授業に出席してノートをとること。適宜レジュメと関連資料を配布するが、これらは授業内容を理解するための補助教材であり、授業に出席しなければ内容は理解できない。  
課題を解くことと並行して、自宅で復習をすること。
さらに深く勉強する場合には、 推薦図書をしっかり読むこと。  


本科目の関連科目
ミクロ経済学、マクロ経済学、民法の基礎。  
高等学校の世界史・日本史の知識は持っておくこと。  
労働問題・社会保障問題をさらに経済学的に考えるものとして「労働経済学」がある。「労働法」も重要である。

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
40%
0%
0%
50%
10%
期末試験に加えて、課題は5回程度課す。
配点上、課題を提出しなければ単位取得は困難である。
課題は基本的に授業に出席していれば解答可能であるが、出席しなければ正解を導くことは難しい。
毎回、授業内容に関するコメントと質問を提出すること。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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