科目名 地域研究プロジェクトT

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 2 前期開講 藤井 博之

テーマ
福祉と医療の壁を越える多職種協働プロジェクト

科目のねらい
<キーワード>
医療と福祉の壁  多職種協働
地域包括ケア  現場見学
チーム作り

<内容の要約>
 医療機関でも、地域包括ケアでも '多職種協働' がうたわれています。SWへの期待もあります。しかし、現実の '協働' にはさまざまな力が働き、SWへの '期待' もその影響下にあり、現場によってさまざまな姿をとります。その結果、福祉職と医療職のあいだには時に壁が立ちはだかります。
 それをどう乗り越えるかを探るプロジェクトです。
 三つの方法を準備しています。一つ目は、昨年度の地域研究プロジェクトで先輩が作った「多職種協働ゲーム」や、本学大学院で使っているケースメソッド教材で、壁を疑似体験します。二つ目は、地域医療や障がい者支援の現場からゲスト講師を招き、あるいはフィールドを訪問して、「壁」の正体に迫ります。三つ目は、専門職間連携教育Interprofessional Education :IPEの機会に参加し、医療系学生とのグループワークなどを経験して、成果を試します。
 プロジェクトTでは、プロジェクトのメンバー同士のチーム形成をし、一つ目と二つ目の課題に取り組みます。
 講義や見学など毎回の内容・課題は、チーム形成の到達度、メンバーの意見・要望などによって組み立てていきます。
 

<学習目標>
地域医療・ケアの現場、そこで多職種が協働する上での課題、とくに医療と福祉の間の壁、そこでSWに求められる役割を理解する。
メンバーがチームを作り、当事者や現場で働く人たち、自分たち自身を守りながら、現場を見学し、効果的な観察と振り返りを実行することができる。
医療職や医療系学生を含む、地域医療・ケアに関わる人々とディスカッションの機会を企画・実施することができる。

授業のながれ
1 顔合わせ
2 (講義とグループワーク)多職種協働ゲームを体験する
3 (講義とグループワーク)多職種協働と「壁」:プロジェクトのミッション・ビジョン・ゴール
4 (講義とグループワーク)ケースメソッド
5 (グループワーク)現場見学の企画と準備その1
6 (講義とグループワーク)現場観察の方法を考えるその1
7 (ゲスト講師による講義とグループワーク)<地域包括ケアと「職種間の壁」>
8 (ゲスト講師による講義とグループワーク)ふり返り
9 現場見学その1
10 (グループワーク)現場見学その1のふり返り
11 (グループワーク)現場見学の企画と準備その2
12 現場見学その2
13 (グループワーク)現場見学その2のふり返り
14 (グループワーク)本プロジェクトのミッション・ビジョン・ゴール
15 プロジェクトTのまとめ

準備学習の内容・学ぶ上での注意
 「課題解決型学習」に必要な主体的に関わる姿勢と、地域医療・ケアへの興味をもっていることが必要です。
 教員の援助のもとに、プロジェクトメンバーが段取りして複数の現場を見学することになります。お互いの時間を調整して、授業時間以外で打ち合わせや訪問などを行う必要があります。
 SWの働く現場にアプローチする上でも、多忙な社会人と主体的に関わる上でも、格好の機会になると考えています。

本科目の関連科目
「地域社会学」「社会福祉調査論」「ソーシャルワーク」「高齢者福祉論」「障害者福祉論」「地域福祉論」「医療福祉論」「地域保健学」「リハビリテーション医学」「保健医療サービス論」

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
0%
20%
0%
0%
80%
試験は行いません。
レポート、プロジェクトへの貢献状況を総合的に評価します。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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