科目名 障害者コミュニケーション

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 後期開講 杉木 陽介

テーマ
障害についての基本的な知識を身につけるとともに、障害のある人とのかかわり方や支援をコミュニケーションの立場から考える。

科目のねらい
<キーワード>
障害者  生活
コミュニケーション  支援

<内容の要約>
本講義では、障害を「○○の機能ができないために活動をすることが困難」と医学的な視点から捉えるのみではなく、困難に対する支援をもとにしてどのように社会生活を送っているのかという社会生活の視点から捉えることを学習のねらいとします。当事者から話を聞く機会を設定したり、障害に応じた具体的な支援法を紹介したりして、実生活を思い浮かべながら学習できるようにしていきます。

<学習目標>
障害に関する考え方やさまざまな障害についての基本的な知識を知ることができる。
障害のある人とのかかわり方や支援について具体的に知ることができる。
障害の知識や支援の方法をもとにして、自分なりの障害観を言語として表すことができる。

授業のながれ
初回の授業ではガイダンスを行います。障害についてとコミュニケーションについての基本的な考え方を学習します。また、学習の仕方についても触れます。
ICF(国際生活機能分類)の障害の捉え方を紹介し、社会生活の面からも障害を捉える見方を学びます。
コミュニケーションを送り手と受け手が相互にかかわりあいながら理解していくことと捉え、障害者の困難を理解していくためのコミュニケーション方法を考えます。
身体の障害について理解します。最初に肢体不自由の基礎的な理解を学びます。
車いすによる移動介助やコミュニケーション支援など、肢体不自由のある人への支援法を学びます。支援は、障害者の個性を重視し、ニーズに応じたものであることを理解します。
障害のある人によるゲスト講義を行います。内容は、「障害のある一人の人間として」、当事者による体験を聞きます。
身体の障害のうち、視覚障害についての基礎的な理解を学びます。
点字の基礎的な理解や外出のガイドの仕方など、視覚障害者への支援法を学びます。支援についての考え方は、第5回の講義と同じです。
身体の障害のうち、聴覚障害についての基礎的な理解を学びます。
筆談や手話など、聴覚障害者への支援法を学びます。支援についての考え方は、第5回の講義と同じです。
知的霜害についての基礎的な理解を学びます。
知的障害に応じたわかりやすい表記などの支援、障害の重い知的障害の方と接するときの留意点などの支援法を学びます。支援についての考え方は身体障害の場合と同様です。
発達障害(学習障害、注意欠損多動性症候群、自閉症)についての基礎的な理解と交流の仕方・支援について学びます。支援についての考え方は他の障害の場合と同様です。
精神障害についての基礎的な理解と交流の仕方・支援について学びます。支援についての考え方は他の障害の場合と同様です。
本講義のまとめを行います。講義を振り返りながら、学んだことを小グループで発表しあいながら、自分の考え、他者の考え方を確かめ合います。

準備学習の内容・学ぶ上での注意
参考図書や障害のある方が描かれている映画、障害の当事者が参加している動画やドキュメントなどを積極的に閲覧して、障害のある人の生き方を学ぼうとする意欲を求めます。
学内外のボランティアサークル等に積極的に参加し、障害のある人々人の世界に自分からかかわろうとする積極性を求めます。
講義では、毎回授業の記録と感想を記述することや小グループでのディスカッションなどを取り入れていきます。積極的に取り組み、自分の考えを深めようとする態度を求めます。

本科目の関連科目
視覚障害者支援論 聴覚障害者の理解と支援 精神保健福祉論

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他

30%
0%
70%

定期試験は試験期間中に実施。記述式の問題。レポートは、授業内容にかかわる課題を提示する(2回程度)。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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