科目名 ターミナルケア

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 日月 裕

テーマ
ターミナルケアの実際と社会経済との関係

科目のねらい
<キーワード>
ホスピス  QOL
死生観  全人的医療

<内容の要約>
 癌末期の患者のケアを目的としたホスピスが日本で最初に出来たのが1981年である。奇しくもこの年に、癌による死亡が脳卒中の死亡を超えて死亡原因の第1位になった。このころより、ターミナルケアの重要性が認識されるようになってきた。従来の治療中心の医療から、患者のQOLを大事にしたケアを中心とした医療への転換である。また、この少し前から、日本における死亡原因が感染症を中心とした急性期病から癌、脳卒中、老化に伴う慢性病に変化してきた。慢性病のケアは本質的にターミナルケアの部分を含んでいる。ターミナルケアは癌だけの問題ではない。現在の日本の死因の2/3は慢性病に絡んでいる。それらすべての患者と家族に対するターミナルケアの必要性が増してきている。本講においては、まず、ターミナルケアがなぜ日本において必要になってきたかを述べる。ついで、実際のターミナルケアや死生観について講義する。

<学習目標>
ターミナルケアの言葉の意味を説明できる。
ターミナルケアの必要性を理解できる。
ケアとキュアの違いを説明できる。
全人的医療、QOLの意味を説明できる。

授業のながれ
オリエンテーション 
ホスピスケアの実際1
ホスピスケアの実際2
ターミナルのための統計
ターミナルケアに関係する問題:尊厳死、安楽死、医療問題
本人と周りの人の関係:死のアウェアネス理論1
本人と周りの人の関係:死のアウェアネス理論2
緩和ケアの実際:痛み症状のケア1 痛みについて
緩和ケアの実際:痛みと症状のケア2  癌の痛みと他の症状
緩和ケアの実際3:精神とスピリチュアルケア
在宅ターミナルケア
高齢者のターミナルケア
死ぬということ 日本人の死の認識1 映画に見る死の認識
死ぬということ 日本人の死の認識2 儀式に見る死の認識 
まとめとレポート

準備学習の内容・学ぶ上での注意
・ 講議中に適宜、参考文献を紹介するので各自で積極的に活用してもらいたい。
・ 参考図書は関連単元の講義までには読んでおくこと。
・ 私語など、授業を妨害する行為は禁止します。
・ 授業中アンケートを取ったり質問したりしますから,積極的に発言してください。
・ 知識よりも、自ら考える力を重視します。

本科目の関連科目
医学概論

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
20%


80%

学年末試験が80点 出席や講義中の課題 20点

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



(C) Copyright 2015 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。