科目名 比較保育・教育学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 4 後期開講 赤星 まゆみ

テーマ
世界の子どもの保育・教育と子育てのシステムを比較し、子どもの育ちの多様性について考察する

科目のねらい
<キーワード>
幼児教育・保育(ECEC)  保育・教育システムの比較
学校教育  保育サービス
多文化保育・教育と子育て文化

<内容の要約>
日本以外の国々で子どもたちはどのように育っているのだろうか。小学校以後の子どもの教育システムは世界的にかなり似通っているのに対し、それ以前の子どもの育ちを支えるシステムには今なお大きな違いがある。世界的な基礎教育(学校教育)・幼少期への関心の高まりをふまえて、世界の子どもの育つ環境の共通点・相違点、その育ち方や経験の多様性を理解する。そして、世界的な保育・教育のシステムの画一化の動きについて、義務教育と関連づけながら考察する。なお、本講義では、とくに、フランスの例を取りあげながら、EU諸国等の実際をもとに考える。

<学習目標>
世界の多様な子どもの育ちに関心を持ち、様々な角度からその実態を検討するための視点を見いだすことができる(複眼的思考)。
世界的な基礎教育及び幼児教育・保育(ECEC)の改革動向に関心を持ち、理解するとともに、それを的確に説明できる。
子どもの育ちを支える文化の多様性について、自分の考えを持ち、それを適切に述べることができる。

授業のながれ
ガイダンス(授業の目的、内容、方法、授業についての確認事項):はじめに―比較の意義
世界の学校制度の比較ー歴史と現状
生涯学習と基礎教育・幼児期―知識基盤社会の義務教育と幼児教育ー改革動向
幼児教育・保育(ECEC)の政策原理(OECD)ー改革動向
諸外国の幼児教育・保育(ECEC)のシステムとカリキュラム
フランスの子育て支援と子育て事情(1)―子育ての風景・環境と家族
フランスの子育て支援と子育て事情(2)―背景:人口問題と子育て
フランスの幼児教育・保育(1)―幼少期を支える制度と子どもの発達保障
フランスの幼児教育・保育(2)―保育学校の子どもたち:実際
EU諸国の幼児教育・保育と子育ての課題―親を巻き込む(親との協働)
フランスの学校教育(1)―保育学校の教育:言語教育
フランスの学校教育(2)―小学校教育の実際
EU諸国の学校教育の課題―学力保障とジェンダー平等
世界の子育て支援・保育サービス:ワーク・ライフ・バランス
まとめとふりかえり(総括レポート)

準備学習の内容・学ぶ上での注意
授業への積極的な参画を希望する。できれば、事前に、関心のある国々のこと、とくにその国の社会の特徴や子育て・教育等について色々な情報をもとに調べておいて欲しい。他の国々に関心を持つことを起点として、意見交換を交えて授業を進行する。意見交換等を充実させるためにグループワークも行う予定である。また、ビデオの視聴等も援用する予定である。なお、各回(学習項目)に小まとめのレポートを課すので、それをもとに、自主的な学習を加えて学習ノートを作成すること。

本科目の関連科目
 

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
40%
0%
0%
60%

各回の小レポートと総括レポート、および作成したノートをもとに、授業への参画と積極性を加味して、総合的に評価する。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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