科目名 精神科リハビリテーション学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 遠山 照彦

テーマ
精神科リハビリテーションの基本的知識について学ぶ。厚労省が、5大疾患の1つに指定した精神疾患。多数の精神障碍者がいる。精神科リハビリテーションの重要な概念について知り、若干のロールプレイを取り入れて実践的技術の初歩を体験する。

科目のねらい
<キーワード>
精神障碍構造論・ICF  リカバリー
認知行動療法  家族支援
ケースマネージメント

<内容の要約>
精神科リハビリテーションの基本的知識について学ぶ。特に、精神疾患の脆弱性ストレス仮説、精神障碍構造論、生活障害、認知機能障害、ICFの概念、リカバリーの概念、エンパワーメントの概念、インテークの技術、生活技能訓練の技術、就労支援の知識、居住支援の知識、家族支援の技術、ケースマネージメントの概念、ケアチームの概念、日本の精神障碍者制度・他国との対比などについて学ぶ。

<学習目標>
精神障碍とは何か、生活障害とは何かを知る
鍵概念である、リカバリーやエンパワメントなどの概念を知る
基本支援技術・インテーク、有用な支援技術(生活技能訓練、家族支援、就労支援など)について知り研修する
日本の精神障碍者制度の現状と課題を知る
世界の先進的な地域ケアシステムについて知る

授業のながれ
心を病むということ、精神の障碍とは何か、                 生活障害とは、認知機能障害とは (精神障碍構造論)
精神病の主観的体験・内的世界                        ―統合失調症の心理的世界を中心に
精神の障碍のある人の体験談                         ―本人と就労継続支援B型事業所スタッフからの話
精神疾患の原因論―ストレス脆弱性仮説について、           精神科薬物療法の役割と限界
精神科リハビリテーションの全体像と鍵概念                         ―ICIDHから、ICFへ、リカバリー概念、エンパワメント、ストレングス
インテークの技術 DVD とロールプレイ                  信頼関係をつくる
生活技能訓練(SST)DVD、居住支援の知識
就労支援について (体験者の話)
家族支援と家族心理教育 (家族の体験談)
家族心理教育実習
ケースマネージメント、ケアチームの概念                                     日本で連携可能な社会資源
ケースマネージメント実習                                       
日本の精神障碍者制度の略史・現状と課題                            ―不完全な精神科救急、圧倒的な地域ケア施設の不足、認知行動療法の普及
世界の先進的な地域ケアシステムの基準                                 ―イタリア・トリエステ、カナダ・バンクーバーを例示しつつ
ふりかえり

準備学習の内容・学ぶ上での注意
患者さんや家族が登場します。自己のプライベートな体験を語ってくれます、守秘義務と敬意を忘れずに。ロールプレイや実習を多く取り入れます。積極性を期待します。

本科目の関連科目
精神科疾患論、ケースワーク論、グループワーク論

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
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100%
0%
 

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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