科目名 教育史

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 前期開講 江頭 智宏

テーマ
近代教育の歴史―教育を受ける権利と教育を通した人材育成・国民形成の関係に焦点を当てて―

科目のねらい
<キーワード>
教育慣行  近代教育
教育権  人材育成
国民形成,国民統合,個人と国家

<内容の要約>
教育史を学習する意義について言及したうえで、最初に教育史を身近に感じて頂くために、学校の中の自明視されている様々な教育慣行が歴史的に形成されていった過程について、近代の日本をもとに考察します。その上で前半部では、明治期から戦後改革期までの日本の教育史について、多岐にわたる史資料を用いながら通史的に取り上げます。そして後半部では、西洋の近代教育史について、思想史と制度史の両面から検討します。思想史の領域では、ルソーやペスタロッチら近代教育の形成において重要な功績をなした人物を対象とし、制度史の領域では、イギリス、ドイツ、フランスを事例として近代教育制度の形成過程について取り上げます。全般を通して、個人の権利として学校教育が普及した側面と、国家が国家にとって必要な人材の育成や国民形成を行うために学校教育が普及した側面との関係や絡み合いについて特に焦点を置きます。

<学習目標>
・歴史的かつ原理的な視点を培い、教育について広い視野をもって深く洞察できるようになることを目標とします。
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授業のながれ
1.教育史を学習する意義について
2.日本の教育慣行@―教育と時間について
3.日本の教育慣行A―教育と空間について
4.明治時代の教育@―近代教育のはじまり
5.明治時代の教育A―近代教育制度の確立
6.大正時代の教育と大正新教育運動
7.昭和戦前期の教育
8.第二次世界大戦期の教育
9.戦後の教育改革と教育の民主化
10.18世紀の教育思想史(ルソー,コンドルセ)
11.19世紀の教育思想史(ペスタロッチ,フレーベル)
12.20世紀の教育思想史(デューイ,モンテッソーリ)
13.近代化と公教育制度の確立
14.国民国家の形成と義務教育制度の普及
15.中等教育の拡大と複線型教育制度の改革

準備学習の内容・学ぶ上での注意
学習上の注意は特にありませんが積極的に授業に参加してください。

本科目の関連科目
教育学概論

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
20%
20%
0%
60%
0%
学期末の筆記試験を中心として評価をしますが、評価方法が偏らないようにレポートや小レポートなども加味します。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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