科目名 民法

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
4 2 後期開講 岩田 公雄

テーマ
市民社会と民法 ― 市民社会の法的基礎構造を学ぶ―

科目のねらい
<キーワード>
「人」   「物」
「所有権」  「契約」
「不法行為」

<内容の要約>
 近代の市民革命によって,すべての人間が,個人として自由・平等・独立の存在として認められた。このような社会が市民社会と呼ばれ,その最も基礎的な法は,民法と称される。民法は,経済社会を基礎づけ(人格,所有権,契約),違法な損害を回復し(不法行為),家族関係も導く。そこで,この講義では,「人」「物」「所有権」「契約」「不法行為」という法概念を中心に,市民社会の法的基礎構造を学ぶものである。

<学習目標>
市場経済における取引は,人格,所有権,契約という法概念によって秩序づけられていることを理解する。
違法な行為によって発生した損害は,不法行為という法概念によって回復されるということを理解する。
「人」「物」「所有権」「契約」「不法行為」という法概念を通して,市民社会の法的基礎構造を理解する。
憲法と並んで民法も広範囲で適用され,労働法,社会保障法,企業法,経済法,消費者法などの他の法分野とも強く結びつくことを理解する。

授業のながれ
講義のはじめに
民法の意義
権利の主体@(自然人)
権利の主体A(法人)

法律行為序説
意思表示
無効と取消し
代理
条件・期限,期間,時効
中間整理@
物権の意義と種類
物権変動
所有権と占有権
用益物権と担保物権
中間整理A
債権の目的,効力,消滅
多数当事者の債権関係
債権譲渡,債務引受
契約の意義
契約の効力,解除
売買型契約類型
貸借型契約類型
労務供給型契約類型
その他の契約
事務管理・不当利得
不法行為の意義
不法行為の要件と効果
特殊な不法行為
講義のおわりに

準備学習の内容・学ぶ上での注意
授業を妨害する行為をすべて禁止する。
次回の講義案を読んで予習すること。
前回の講義案を読み返して復習すること。

本科目の関連科目
法と社会,法と人権,家族と法,法律学,消費者と法,企業法,労働法,行政法

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他

40%

60%

 

テキスト
■テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>江頭憲治郎・小早川光郎・西田典之・高橋宏志・能見善久〔編集代表〕 <テキスト名> 『ポケット六法平成24年版』 <出版社> 有斐閣



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