科目名 ミクロ経済学

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
4 2 通年開講 遠藤 秀紀

テーマ
ミクロ経済学と経済系専門科目とのつながりを学ぶ

科目のねらい
<キーワード>
需要と供給  企業行動
消費者行動  完全競争と不完全競争
部分均衡と一般均衡

<内容の要約>
経済活動は、主に個々の売り手(企業など)と買い手(消費者など)双方の商品やサービスのやりとりから発生します。それは、個別の単純な「モノと金」のやりとりにとどまらず、社会を動かすほどのヒットアイテムを生み出したり、時として人々の生活の安定や不安定、安心感や不安感にもつながったりします。
では、経済活動を生み出す個々のやりとりはどのようにして形成され、ベストの状態ではどのようなな結果をもたらすのでしょうか?「企業行動」と「消費者行動」の2つの観点から、この問題を追究したいと思います。

<学習目標>
需要と消費者行動とのつながりを理解する。
供給と企業行動とのつながりを理解する。
市場が完全な状態と不完全な状態とでは、資源配分への影響がどのように異なるのかを理解する。
消費者にとって望ましい消費選択とは何か、理解する。
社会全体として望ましい資源配分とはどのように達成されるか、理解する。

授業のながれ
ミクロ経済学入門(1) ミクロ経済学とは
ミクロ経済学入門(2) 需要と供給
ミクロ経済学入門(3) 弾力性の概念
企業行動の基礎(1) 生産と費用
企業行動の基礎(2) 利潤と生産者余剰
短期と長期の費用(1) 短期・長期とは
短期と長期の費用(2) 損益分岐点と操業停止点
短期と長期の費用(3) 市場からの退出
独占の理論(1) 完全競争と独占 (売り手独占)
独占の理論(2) 独占企業の利潤最大化行動
独占の理論(3) 独占と余剰
寡占の理論(1) 完全競争と寡占
寡占の理論(2) 協調と裏切り、報復
寡占の理論(3) ゲーム理論入門
中間試験
独占的競争の理論(1) 完全競争と独占的競争
独占的競争の理論(2) 短期均衡
独占的競争の理論(3) 長期均衡
独占的競争の理論(4) 完全競争市場との比較
消費者行動の基礎(1) 財と効用最大化
消費者行動の基礎(2) 消費者余剰
消費者行動の理論(1) 1財モデルと2財モデル
消費者行動の理論(2) 予算制約と選好
消費者行動の理論(3) 最適な消費計画
消費者行動の理論(4) 所得・価格変化の影響
一般均衡分析 (1) 部分均衡と一般均衡
一般均衡分析 (2) 純粋交換
一般均衡分析 (3) パレート最適と契約曲線
一般均衡分析 (4) 価格の導入
一般均衡分析 (5) 厚生経済学の基本定理

準備学習の内容・学ぶ上での注意
・講義は、「経済学」の講義内容を理解していることを前提に進める。
・「経済経営のための数学」で学んだ内容の多くを活用するので、注意すること。
・私語、その他講義を妨げる行為は禁止。
【使用する数学】関数(計算・グラフ)、連立方程式、簡単な微分など

本科目の関連科目
経済系の専門科目 (「情報の経済学」 「公共経済学」 「厚生経済学」 など)

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
20%
0%
40%
40%
0%
宿題(4回程度)と中間試験、定期試験により評価する。

テキスト
■テキストを使用する
□レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
<著者>伊藤元重 <テキスト名>入門経済学(第3版) <出版社>日本評論社



(C) Copyright 2012 Nihon Fukushi University. all rights reserved.
本ホームページからの転載を禁じます。