科目名 現代子ども論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 1 前期開講 池谷 壽夫

テーマ
今日の子どもが学校・家庭・友達関係で抱えている問題を社会文化的に考える

科目のねらい
<キーワード>
子ども  学校
家族  友達

<内容の要約>
この講義では、 今日の子どもが抱えている問題を、 @学校、 A家庭、 B友達関係に焦点を当てながら取り上げ、 それらの社会文化的背景を皆さんと一緒に考えます。 その上で、 どのようにしたら相互に成熟しあえるような<子ども−大人>関係を築くことができるのかを考えます。

<学習目標>
子どもが抱えている問題が自分の問題と地続きであることを知る。
子どもの世界を〈学校−家族〉システムと消費文化のなかで総合的にとらえる。
今日の〈子ども−大人〉関係のかかえる問題点を知り、 それとは異なる関係を模索する。

授業のながれ
1. 本講義のねらいと課題、 「子ども」 とは何か
2. 子ども期の 「終焉」 ? (その 1) −本の文化から映像文化へ
3. 子ども期の 「終焉」 ? (その 2) − 「教育的子ども期」 から 「消費的子ども期」 へ
4. 「子ども嫌いの社会」 ?−子育てとパーフェクト・ベビー、 サイレント・ベビー
5. 子どもと学校 (その 1) − 「消費的教養」 にもとづいたクラス・ピラミッド
6. 子どもと学校 (その 2) − 「いじめ・虐待」 の世界
7. 子どもと学校 (その 3) − 「不登校」 の世界
8. 子どもと家族 (その 1) −期待される子ども:「共依存」 的な親子関係
9. 子どもと家族 (その 2) −傷つけられる子ども:「家庭内暴力」 から 「子ども虐待」 へ
10. 子どもと家族 (その 3) −見捨てられる子ども:「エヴァンゲリオン」 の子ども
11. 子どもと友達関係 (その1) − 「キャラ」 と 「ネタ」・「ノリ」 の友達関係
12. 子どもと友達関係 (その2) −<支配−被支配>の友達関係
13. 子どもと友達関係 (その3) −友達・社会からひっそり降りる子ども
14. 新たな<子ども−大人>関係を考える (その 1) − 「子どもの権利条約」 の意義
15. 新たな<子ども−大人>関係を考える (その 2) −ケアと相互成熟

準備学習の内容・学ぶ上での注意
・授業は、 教員と学生との基本的な信頼関係にもとづいた相互交流のなかで織り合わされていくものであることを、 つねに念頭に入れておいてください。 ・毎回感想・意見を書いてもらいます。 ・子どもにかかわる小説・マンガ・音楽・映画等の文献を多数紹介しますので、 興味のわいたものについては、 積極的に読んだり、 観たりしてください。
参考文献:池谷壽夫 『〈教育〉からの離脱』 青木書店

本科目の関連科目
子ども発達学入門

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
20%
80%
0%
0%
0%
課題レポートとレポート試験で評価します。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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