科目名 教育福祉論

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2 3 後期開講 遠藤 由美

テーマ
教育と福祉の権利の統一的保障について考える

科目のねらい
<キーワード>
教育と福祉の権利の統一的保障  貧困による学習権の剥奪
教育と福祉の谷間にある問題  学びと暮らしと心

<内容の要約>
 「児童養護施設に入ると高校に行きにくくなる」「小学校に入る前の子どもたちを育て導いているのに、専門職としての位置づけがずいぶん違う」「児童自立支援施設に入ると、地域の学校との関係がなくなる」そのような問題が生じていた。子どもが育つためには、毎日の暮らしを安心して眠り、食べ、遊ぶだけではなく、いろいろなことを吸収して、試して力をつけていくことが必要である。行政的に何かの対象になると、他の行政で扱っている子どもの権利が忘れられるということはあってはならないことである。子どもの教育と福祉の権利の統一的保障を中核として子どもの権利を総合的に保障していくことが子どもにとって重要であることを、歴史的な考察や事例を検討するなかで明らかにしていく。

<学習目標>
児童福祉施設における教育権保障の歴史について説明することができる。
教育と福祉の権利の統一的保障の意義について説明することができる。

授業のながれ
オリエンテーション
子どもの権利条約を学ぶ@  子どもの権利条約って何が書いてあるの?
子どもの権利条約を学ぶA  わたしたちの考える「子どもの権利地図」
子どもの権利条約を学ぶB  子どもの権利の歴史と構造
子どもの権利条約を学ぶC  生きることと学ぶこと
子どもの権利条約を学ぶD  子どもの権利擁護の取り組みと子どもの意見表明
子どもたちと児童福祉・社会的養護との出会い
児童自立支援施設の子どもの教育権保障問題@ 児童自立支援施設の歴史と役割
児童自立支援施設の子どもの教育権保障問題A 児童自立支援施設における教育権保障問題 
児童養護施設の子どもの教育権保障問題@ 児童養護施設の歴史と役割
児童養護施設の子どもの教育権保障問題A 児童養護施設における教育権保障と自立支援
学校福祉の問題(学校建築・学校保健・学校給食など)
教育福祉概念の提唱と歴史的役割
教育と福祉の権利の統一的保障(行政の谷間から、ひとり一人の子どもの権利保障の観点から、教育実践・条件を育む観点から)
まとめ

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 授業で取り上げる内容について、自分なりの感想や意見をもつことは大切です。したがって折に触れて意見を聞きたいと思いますので、積極的に語ってください。内容についての疑問点等は何かの方法で提出してもらう予定です。次の授業の内容に反映させるなどして、回答していきたいと思います。

本科目の関連科目
「養護原理」「初等教育原理」

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
20%


50%
30%
課題・小テストと定期試験ならびに出席状況について総合的に評価します。

テキスト
□テキストを使用する
■レジュメを使用する
□未定 (最初の授業で指示する)
 



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