<キーワード>
多様性 文化 民族
<内容の要約>
人類の遺伝子を調べると、 人類は、 気の遠くなるような遥か昔、 アフリカ大陸からアラビア半島に渡り、 その後、 ユーラシア、 オーストラリア、 アメリカへと拡散していったといわれている。 そして、 その 「出アフリカ」 はたった一度だけのことであり、 その数は 150 人程度の小さな集団だったと推測されてもいる。 現代的にいうならば、 絶滅危惧種的な存在であった人類だが、 長い時間のなかで、 それぞれの地域の環境に適応し、 時には互いに殺し合いながらも、 生き延び、 さまざまな文化を築き上げてきている。 つまり、 「出アフリカ」 した人類は、 わずか数えるほどであったが、 数万年後、 その子孫である我々はその数を増やし、 同時に地球のさまざまな地域で多様な文化を生み出している。 講義は、 経済学部の教員を中心に、 リレー形式で、 この地球上の多様な文化を紹介する。 それは、 ヨーロッパの人々の生活を垣間見るものであったり、 南米の音楽であったり、 アジアの食文化であったりする。 つまり、 講義の第 1 の狙いは、 学生諸君に多様な文化を肌で感じてもらうことである。 第 2 の狙いは、 「何故、 地球にはこんなにたくさんの文化があるのか」 ということを考えてもらいたい。 そして、 この講義を受けた学生諸君が、 文化を肌で実際に感じるために自らの足で地球のさまざまな場所へ旅立っていくこと、 それが、 第 3 の狙いであり、 我々教員の願いでもある。
<学習目標>
多様な文化の存在を理解すること。 何故、多様な文化が生まれたのか、 その背景を知り、 その上で、 多様であることの重要性とは何か、 という回答を自ら導き出すこと。
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