日本福祉大学　子ども発達学部　2009年度科目概要（シラバス）　知的障害児の生理と病理

科目名	知的障害児の生理と病理

単位数	学年配当	開講期間	担　当　教　員
2	2	前期開講	石川　達也

テーマ

脳障害（知的障害をきたす）基礎医学と臨床医学

科目のねらい

＜キーワード＞
発達　　脳
知的障害　　障害児
難治てんかん

＜内容の要約＞
子どもの特徴は成長と発達にあり、おとなとはまったく異なった病態生理を示す。子どもの障害の成因がおとなのそれと大きく異なるのは、生命進化の具体的な表現である内的（遺伝的）要因と発達の各時期に特有な外的（環境）要因とが互いに連関して変化していくからである。総論において、この成長・発達のダイナミズムとその過程で生ずる病態を、各論においては脳障害をおこす原因となる代表的な疾患を通して、知的障害をきたす医学について理解が深まるよう、また、障害を固定的に捉えないで可塑性に富んでいることも解説する。

＜学習目標＞
この講義を通して、学生諸君に、小児医学的なものの見方・センスを身につけてもらうこと。
学生諸君が、将来、「特別支援教育」に携わる際に不可欠となる「障害児医学」の基本的知識と考え方を身につけること。

授業のながれ

子どもの特徴：成長と発達
内因（遺伝）と外因（環境）
遺伝のしくみと先天異常（１）
遺伝のしくみと先天異常（２）
染色体異常
ダウン症候群
中枢性神経系のなりたち
出生前期における脳障害
周生期における脳障害
生後発達期における脳障害
神経・筋疾患と知的障害
難治てんかんと知的障害
精神遅滞と広汎性発達障害
重症児の医療
まとめ

学ぶ上での注意・担当教員からの希望

テキストは開講までに必ず購入し、講義時に持参を。限られた時間で多くの医学的事項を学ぶために、予習・復習を。講義中の私語・飲食は絶対禁止。携帯電話の電源を必ず切っておくこと。

本科目の関連科目

「特別支援教育」に関する科目

成績評価の方法

課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
その他

0％
0％
0％
80％
10％

定期筆記試験の成績を基本とする。時に予告なしで小テスト、記名アンケートを行ない、出席点などとして用いる。

テキスト

■テキストを使用する
□レジュメを使用する
□未定（最初の授業で指示する）

＜著者＞尾崎　望、出島　直、編　＜テキスト名＞新版・子どもの障害と医療　＜出版社＞全国障害者問題研究会出版部