日本福祉大学 社会福祉学部

犯罪・非行心理学

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2
3
半期
加 藤 幸 雄

テ|マ 人は、 なぜ、 犯罪や非行をおかしてしまうのか

科目のねらい
【キーワード】 非行臨床 犯罪心理鑑定 子ども虐待 過剰適応 
<内容の要約> 
 犯罪 (非行) が起こるためには、 いくつかの要因が重なります。 幼少時の育てられ方、 家庭・学校・地域における人間関係、 自分を肯定できる度合、 キーとなる交友関係、 ショックなできごと、 社会的な適応能力、 感情コントロール能力など考える課題はたくさんあります。 
<学習目標> 
1. 犯罪者 (非行少年) の立場に立って、 犯罪 (非行) プロセスを考える。
2. 被害者の立場から、 犯罪・非行を考える。
3. 犯罪・非行のたちなおりを支援すること、 それに関わる専門職を理解する。

授業のながれ
1. 犯罪とは何か、 非行とは何か (講義オリエンテーション)
2. 犯罪 (非行) の事例に学ぶ (1)
3. 犯罪 (非行) の事例に学ぶ (2)
4. 犯罪 (非行) の事例に学ぶ (3)
5. 被害者の心理を知る
6. 小説を読む=被害者と加害者の心理を考える
7. 犯罪と非行の原因を知る (原因論)
8. 犯罪と非行のたちなおり援助を知る (処遇論)
9. 犯罪者の立場を理解する (ゲスト計画)
10. 非行臨床専門職に学ぶ
11. 犯罪捜査と裁判の心理 (供述心理学)
12. 犯罪報道とマスメディア
13. 犯罪・非行プロファイリング
14. まとめ (非行臨床実務家よもやまばなし)
15. 試験日

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 「6. 小説を読む」 では、 第一回に小説を紹介します。 その小説を読んだ感想文をその回までの課題とし、 講義当日は、 それを題材に討論します。 2007 年は真保裕一 『繋がれた明日』 (朝日文庫) を使いました。 犯罪 (非行) の事例は、 加藤が犯罪心理鑑定を行ったものを用意するつもりです。 テキストにも、 一部事例が示されています。 法廷見学は、 日々法廷がひらかれていますので、 随時見学してください。 なお、 講義内容や順序が変更されることがあります。 
<本科目の関連科目>

 「司法福祉論」 「児童福祉論」 「臨床心理学」 「生徒指導論」

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
50%


50%

3, 4 回を適宜行います。
最終試験では、 基礎的知識と犯罪・非行に関する関わり方を中心に問題を出します。 学んだことを的確に表現できることを重視します。 テキストをしっかり読んでおくことが大切です。

テキスト ■ テキストを使用する
■ レジュメを使用する
□ 未定 (最初の授業で指示する)
加藤幸雄 『非行臨床と司法福祉』 ミネルヴァ書房 2003
毎回レジュメを配布します。
(参考文献として杉山春 『ネグレクト』 小学館 2004 犯罪・非行事例で使用)



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