日本福祉大学 社会福祉学部

医学概論 (社)

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4
1
半期 (週 2 回)
波多野   敬

テ|マ 医療、 医学を考えるための基礎知識

科目のねらい
【キーワード】 医学の哲学 臨床医学 医学の歴史 人間、 環境と病気 病理学 
<内容の要約> 
 医学概論は 『医学の哲学』 である。 現代西洋医学の 『光と影』 は、 その基盤に近代西欧思想があるととらえ、 先ず西洋医学の歴史を概観する。 次に病気を理解するために、 病気に対する研究と思索である病理学の基礎的知識を学習する。 そして最後に解剖学と生理学を基礎にして様々な疾患の診断や治療、 即ち臨床医学を臓器別に検討してゆく。 このような学習を通して、 人間と環境と病気との意味を考え、 その理解を深めたい。 
<学習目標> 
1. 医学概論とは、 どのような学問かということを学ぶ事ができる。
2. 医学史を学び、 現代医学の志向方向や方法論の基盤を考える事ができる。
3. 病理学を学ぶことによって、 各種疾患の病因、 病態、 経過、 予後などの基礎知識を習得する事ができる。
4. 解剖学的、 生理学的知識を動員して各種疾患の診断や治療を検討することで、 疾患に対する医学的アプローチの仕方を学習することができる。
5. 『ホモ・パチエンス』 としてのヒト、 人、 人間の意味を考えることができる。

授業のながれ
1. 医学概論では何を学ぶか
2. 科学と技術について
3. 生命について
4. 医学の歴史 (1) 古代ギリシャ医学
5. 医学の歴史 (2) アレキサンドリア医学、 ローマ医学
6. 医学の歴史 (3) 中世ヨーロッパ医学
7. 医学の歴史 (4) アラビア医学
8. 医学の歴史 (5) ルネサンス時代の医学
9. 医学の歴史 (6) 科学革命時代の医学
10. 医学の歴史 (7) 19 世紀の医学
11. 医学の歴史 (8) 20 世紀の医学
12. 病理学の基礎:個体の構造
13. 病理学の基礎:生物と環境
14. 病理学の基礎:循環障害
15. 病理学の基礎:代謝障害と病的成長 16. 病理学の基礎:炎症
17. 病理学の基礎:免疫とアレルギー
18. 病理学の基礎:癌
19. 臨床診断学の方法
20. 血液疾患
21. 循環器疾患 (1)
22. 循環器疾患 (2)
23. 腎臓疾患
24. 消化器疾患 (1) 食道、 胃、 小腸、 大腸
25. 消化器疾患 (2) 肝臓、 胆嚢、 膵臓
26. 神経疾患 (1)
27. 神経疾患 (2)
28. 内分泌疾患 (1)
29. 内分泌疾患 (2)
30. 呼吸器疾患

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
1. 学習内容が広汎であり、 また専門性が高いので、 各自十分復習や予習を行うことが必要。
2. 授業への出席は、 不可欠。 欠席する場合は、 必ず欠席届けを提出し、 またその代替としてのこちらが指定するレポートを提出。
3. 授業中の私語、 携帯電話、 飲食は厳禁。 座席は指定する。
4. 授業妨害に対しては、 厳重な対処をする。 
<本科目の関連科目>

 理科系の科目では、 生物学、 化学、 物理学、 数学など、 文系の科目では外国語 (英語、 ドイツ語、 フランス語、 ラテン語など)、 歴史学、 哲学、 宗教学などの知識は医学概論を勉強するうえで役に立つ。 そのような知識がなくても理解出来るように講義したいと思っておりますが。

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
20%
60%
20%


 出席と理解度の確認のための小テストを数回施行。 また中間試験、 期末レポートも行い総合的に評価する。 中間試験の時期は 『医学の歴史』 講義が終了した後に予定している。

テキスト □ テキストを使用する
■ レジュメを使用する
□ 未定 (最初の授業で指示する)



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