日本福祉大学 社会福祉学部

心 理 学 (夜)

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2
1
集中
川 上 正 浩

テ|マ 人間科学としての心理学

科目のねらい
【キーワード】 科学としての心理学 視点としての心理学 
<内容の要約> 
 人間が最も興味をひかれる対象は、 人間であり、 その人間を科学的に扱う学問が心理学です。 一般に心理学は“柔らかい”学問であると捉えられがちですが“柔らかくない”心理学、 科学としての心理学を学んで欲しいと思います。 人間は科学的に全てが割り切れるものではありませんが、 現象の解明には科学的な手法が必要です。 授業の中では心理学の全領域をカバーすることは不可能なので認知心理学的側面に重点を置くこととなります。 
<学習目標> 
 授業で扱われる個々の知識の習得も重要ですが、 全体を見通す、 より大きな視野の様なものの習得を狙いたいと考えています。 全ての学問には固有の視点があります。 その中の 1 つとして、 心理学的視点を捉えて下さい。

授業のながれ
第一回:「科学としての心理学:心理学への招待」
 心理学に対する誤解を粉砕しながら、 サイエンスとしての心理学がいかなるものであるのかを解説します。 また授業方針についても説明します。
第二回:「錯視図形の不思議」
 小さい頃からお馴染みの 「錯視図形」 を題材に、 人間の視覚情報処理がいかに不正確であるのかを体験します。
第三回:「錯視図形の不思議:なぜ人は見誤るのか」
 「錯視図形」 がなぜ 「錯視図形」 たりうるのか、 心理学的な立場から解説します。
第四回:「人間の思考過程」
 いろいろなクイズを題材に、 人間の思考過程がいかに不適切であるのかを体験的に学び、 解説を加えます。
第五回:「人間の思考過程:なぜ人はそう考えるのか」
 人間の思考過程がなぜ非合理的であったり不適切であったりするのか、 またそれは本当に不適切なのか、 ということについて論じます。
第六回:「性格の心理学」
 人間の日常の行動パターンについて、 性格という概念から解説を加えます。
第七回:「心理学の歴史」
 現在の心理学がいかなる歴史的背景を持っているのかについて解説します。
第八回:「学習の心理学」
 小さい頃からお馴染みの 「学習」 という言葉ですが、 心理学的な 「学習」 について解説します。
第九回:「人間の知能」
 小さい頃からお馴染みの 「知能指数」 を題材に、 心理学における測定について考えます。
第十回:「集団の心理学」
 人間の行動が周囲の環境によって、 どのように影響されるのかについて考えます。
第十一回:「人間の記憶」
 「学習」 を支えている人間の記憶のしくみについて、 体験的に学び、 解説を加えます。
第十二回:「人間の情報処理:まとめにかえて」
全回を通じて流れるテーマについて解説します。

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 まず授業内では講義という枠にとらわれず、 学生自身が [考える] 授業として、 [発言・相談・体験] する時間を大事にして行きたいと考えています。 授業に自分が参加するのだという意識のある積極的な学生を望みます。 授業外学習としては授業内で紹介する参考文献を復習的に読んで下さい。

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
30%
70%



 成績の評価は、 授業時間内で指示されるレポートおよび授業時間内に随時行われるコースクレジット (心理実験や調査への参加) に基づいて行われます。

テキスト □ テキストを使用する
■ レジュメを使用する
□ 未定 (最初の授業で指示する)



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