日本福祉大学 社会福祉学部

哲学 (現代人間論) (保)

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2
1
半期
片 山 善 博

テ|マ 自己を知ること−他者の視点から

科目のねらい
【キーワード】 主体 他者 自由 承認 共生 
<内容の要約> 
 ソクラテスの 「汝自身を知れ」 を手がかりに、 生きることの価値や意味、 心とからだの関係、 アイデンティティの成り立ち、 自他者関係のあり方などについて考察し、 人間について探究する。 また現代社会に生きる人間存在についての価値を問う。 地球規模での環境破壊や急激な市場化・情報化などにより大きく揺らいだ現代社会における〈人間の価値や尊厳〉のあり方を、 他者との共生という視点から問い直す。 
<学習目標> 
・自己吟味の方法を学ぶことで、 福祉の対象である人間についての理解を深めることができる。
・他者についての理解を深めることで、 多様で豊かな人間観を構築することができる。
・承認の哲学を学ぶことで、 福祉の基礎としての人間学的思考を身につけることができる。

授業のながれ
1. 授業の概要、 目的、 内容等のガイダンス
2.〈私〉についてのさまざまな問いかけ (ソクラテス 「汝自身を知れ」 をめぐって)
3. ものの本性を当ということ (時間と空間をめぐって)
4. 心とからだの関係をめぐって (デカルト心身二元論を中心に)
5. 心とからだの関係をめぐって (現代のさまざまな身体論)
6. 私とはなにか (アイデンティティの成り立ち)
7. 主体的であることとは (自立と依存の関係をめぐって)
8. 他者の存在とは (スミスの 「共感論」 とヘーゲルの 「承認論」)
9. 他者の存在とは (コミュニケーションと承認論)
10. 良心とは (規範をめぐって)
11. エコロジーと人間の価値
12. フェミニズムの思想 (差異と平等の思想)
13. 生命倫理と人間の価値 (ケアの哲学)
14. 自由と共同をめぐって (共生理念の構築)
15. まとめ

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 授業では、 学生一人ひとりが、 物事をさまざまな観点から原理的に掘り下げ、 自身の〈ものの見方・考え方〉を深めていくことを重視したい。 人間についてのさまざまな問いや思索のかたちを取り上げていくので、 自分なりの<問いのかたち>を見つけて、 とことん考えてほしい。 テキストを用意するので、 自宅でよく読んでおくこと。 
<本科目の関連科目>

 「コミュニケーション論」 「現代基礎教養T」 「社会学」

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他

70%


30%
 学期末のレポートに授業ごとの意見表明のアンケートを加味する。

テキスト □ テキストを使用する
□ レジュメを使用する
■ 未定 (最初の授業で指示する)



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