科目名 国際コミュニケーションT〜W
(理学療法学専攻・作業療法学専攻)

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
各1
1

T (前期)
U (前期)
V (後期)
W (後期)

クラス

 
 この概要をもって、 国際コミュニケーションT、 V 及びU、 W (理学療法学専攻・作業療法学専攻) の講義ガイドとします。

1 理学療法学専攻・作業療法学専攻指導方針
 語学学習は、 いわゆる単なるコミュニケーション (日常生活でのやりとり―友達をつくる、 自己紹介をする、 買い物に行く) といった意味でのコミュニケーションの手段としてだけではなく、 論理的な思考力 (logical thinking) を身につけるための手段である。
 国際コミュニケーションT、 Vでは、 「話す」 「聞く力」 を、 国際コミュニケーションUおよびWでは、 「読む力」 「書く力」 を養成する、 また、 インターネットの利用を前提とした電子メールでのコミュニケーション方法を実践的に学ぶ、 といった基本的な指導方針に加え理学療法学専攻および、 作業療法学専攻では、 英語による 「読む力」・「書く力」 の養成に重点を置いて指導する。
 読み物教材 (パッセージや放送文) 使って、 保健、 医療、 国際機関の動き、 など専門科目に配慮しながらも、 社会性の高い話題をとりあげ、 国内外をとわず、 さまざまな問題に目をむけ、 自らの問題意識として内在化させる、 といった一般教養開発の側面と、 パラグラフ構造を見抜きながら読み進めたり、 論理的な展開になれるために、 読後に、 まとめ、 を言わせたり、 書かせたりする、 といった論理的思考の側面と、 書く、 まとめを語る、 際に必要となる語彙語法を駆使し、 表現するための言語運用能力の側面、 と、 3 つの側面を意識した授業展開を行う。
 会話文を扱う場合も、 教材そのものが談話性の高いものを扱い、 談話レベルを意識した要約に結びつける。

2 国際コミュニケーションT、 Vについて
1) 高校までの英語力を本来の外国語としての英語力として磨き、 さらに高める。 当然、 聞く、 話す、 読む、 書く力をバランスよく発達させることを狙いとした活動を展開するが、 中でも、 論理的な思考や、 論理的批判的に読む力の涵養に通じる活動を重視する。
 日常生活場面、 異文化理解、 社会性のある話題について、 聞く、 読む、 語り直す活動を通じ、 一般教養、 論理的な思考と表現になれる、 ことにも配慮する。
 生活に関連した会話文を聞いて、 話者の発話内容の流れを整理し、 まとめを語る、 書く練習、 異文化や生活に関連した内容の英文を読んで、 まとめを語る、 書く練習、 社会性のある話題について、 聞いたり読んだりする活動の中で、 論理的に内容を整理し、 まとめや感想を口頭で発表したり、 書いたりする練習を行う。
 高校までの英語力を本来の外国語としての英語力として磨き、 さらに高める。 当然、 聞く、 話す、 読む、 書く力をバランスよく発達させることを狙いとした活動を展開するが、 中でも、 論理的な思考や、 論理的批判的に読む力の涵養に通じる活動を重視する。

2) 教材と授業の概要
 使用教材は 3 種類 Interchange 2 (CD 付き) (Cambridge University Press) 及び Watching 2 (浜島書店)、 リファレンス用教材 (授業で直接使用はしない) として実践ロイヤル英文法 (旺文社)

@ Interchange 2
 語彙を学習するためのアクティビティー、 リスニング、 文法演習、 ライティング、 リーディングといった項目が一つのユニットの中にある。 総合的な英語教材である。 2 回で一つのユニットを学習していく。 以下の要領で 14 回目まで指導を行い、 15 回目の授業で期末試験を実施する。
2 回の指導概要 (Unit1 を例に)
・Unit 1 (1 回目) 
1 会話文を使った学習:始めて人と出会う場面における会話文を聞いて、 内容の展開を英語で語る。
2 文法:過去時制、 現在時制、 過去の習慣の表現について、 発信レベルでの間違いがないように訓練する。
3 読み物:人の生い立ちについて、 とくに子ども時代に焦点を当てた英文を読み、 時系列でまとめを語る、 書く。
4 語る、 書く:自己紹介を、 とくに子ども時代に焦点を当てて、 書く。 口頭で発表する。

項目 1 の会話文については、 CD を聞いての音声訓練、 項目 2 の文法項目については、 練習問題の口頭訓練、 項目 3 については、 まとめを語る練習、 項目 4 については、 口頭での発表準備が課題として出される。

・Unit 1 (2 回目)
復習1 語彙表現についての小テスト (書き取りや、 日本語を見て、 その内容を英語で書き表す) が行われる。 項目 2 を含む。
復習2 項目 1 についてリピート、 シャドーイングのチェックが行われる。
復習3 項目 3 について、 まとめの発表を指名して行う。 (半期で全員が最低 2 回発表の機会がある。) 原稿は全員提出。 項目 4 について発表を指名して行う。 (半期で全員が最低 2 回発表の機会がある。) 原稿は全員提出。

A Watching 2
 CD 付き教材である。 2 回の授業で一つのユニットを学習する。 各ユニットの問題冊子と CD を使って、 予習をしてくる。

 2 回の指導概要 (Unit1 Have We Lost a Planet を例に)
・1 回目
 題材として Have We Lost a Planet? (惑星が一つ消滅?冥王星の新定義) を扱う。 英文を聞き、 まとめや感想を口頭で発表したり、 書いたりするための準備活動を行う。 英文の言い換え、 や英問英答、 口頭英作文などの活動が、 学生の反応をみながら、 縦横に行われる。 どこでどんな活動がなされるかは、 学生とのやりとりを通して、 変化する。
 さらにテキストを見ながら、 内容の展開を読み取ることを中心に、 英文の言い換え、 や英問英答、 口頭英作文などの活動が、 学生の反応をみながら、 縦横に行われる。 どこでどんな活動がなされるかは、 学生とのやりとりを通して、 変化する。 まとめや感想を発表する準備をする。
 課題として、 1 活動を振り返り、 英作文、 言い換えた文をノートに整理してくる。 2 未知のものであった語彙表現について、 語彙表現リストを作り、 整理してくる。 3 まとめや感想の発表原稿を作ってくる。 4 本文をシャドーイングまでできるよう、 音声訓練してくる。 ことが求められる。

・2 回目
 Have We Lost a Planet? について、 聞くことから入って、 前時の活動を中心に復習活動を行う。
 課題のチェックを行う。
 課題 1、 2 については、 小テストでその成果を問う。
 課題 3 については、 全員提出する。 また、 発表を指名して行う。 (半期で全員が最低 2 回発表の機会がある。) 課題 4 についても指名して行う。 (半期で全員が最低 2 回指名される)

3) 評価
 平常点 (毎回の小テスト、 発表、 英検受験の結果、 提出物) が 50 パーセント。 期末試験が 50 パーセント。

3 国際コミュニケーションU、 Wについて
1) 高等学校までの英語学習、 特にライティング、 リーディングを引き継ぎ、 バランスよく英語力を磨く。 高校までに一通り学んだはずの英文法を英語による受信、 発信活動の中で利用することを目的に、 復習する。 English for Academic Purpose の観点から、 異文化理解、 社会性のある話題について、 聞く、 読む、 語り直す活動を行う。
 聞く、 話す、 読む、 書く力をバランスよく発達させることを狙いとした活動を展開するが、 中でも、 論理的な思考や、 論理的批判的に読む力の涵養に通じる活動を重視する。
 高等学校までの英文法を、 知識にとどめず、 受信発信活動に使う能力のなかへ取り込む。
 社会性のある話題について、 聞いたり読んだりする活動を通じて、 論理的に文脈の流れをとらえ、 内容を整理し、 まとめや感想を口頭で発表したり、 書いたりする練習を行う。


2) 教材と授業の概要
 使用教材は 3 種類。 Dialogue English Grammar (旺文社)、 Our World Now (南雲堂)、 実践ロイヤル英文法 (旺文社)
 @ Dialogue English Grammar と実践ロイヤル英文法
 1 回目から 3 回目までの授業例
 以下の要領で、 14 回目まで授業を行い、 15 回目は期末試験を実施する。


1 回目
Unit 1
1 文法項目:未来完了、 相関接続詞 (either、 neither)、 時制の一致
2 会話の場面:再会をよろこびあう
 会話文を通じて、 文法ルールと、 感情、 意味との一致を体験し、 ロイヤル英文法を使用して、 例文を英作文スタイルで暗記暗誦し、 読む、 書く、 話す活動で使えるようにする。

2 回目
Unit 1
復習 1 前回の授業であつかった会話文について、 音声によるテストを行う。
復習 2 前回の授業で扱った例文について、 暗記暗誦のテストを行う。
復習 3 前回の学習をふりかえり、 定着のためのさまざな活動を行う。 (通訳訓練、 英作文など)

Unit 2
1 文法項目:予定を表す進行形、 可算名詞、 不可算名詞の数え方 
2 会話の場面:買い物をしている客と店員との会話文を通じて、 文法ルールと、 感情、 意味との一致を体験し、 ロイヤル英文法を使用して、 例文を英作文スタイルで暗記暗誦し、 読む、 書く、 話す活動で使えるようにする。

3 回目
Unit 2
復習 1 前回の授業であつかった会話文について、 音声によるテストを行う。
復習 2 前回の授業で扱った例文について、 暗記暗誦のテストを行う。
復習 3 前回の学習をふりかえり、 定着のためのさまざな活動を行う。 (通訳訓練、 英作文など)

Unit 3
1 文法項目:不定詞と不定詞の意味上の主語、 関係代名詞 (what)、 so 〜that〜、 so that
2 会話の場面:盗難の被害者と警察官の間での会話
 文法ルールと、 感情、 意味との一致を体験し、 ロイヤル英文法を使用して、 例文を英作文スタイルで暗記暗誦し、 読む、 書く、 話す活動で使えるようにする。

A Our World Now
 2 回の授業で一つの Unit を学習していく。 14 回目までは、 以下に示した 2 回の授業例のように進行し、 15 回目で期末試験を実施する。

1 回目
 題材として IT and Education を扱う。 英文を読み進める中で、 英文の言い換え、 や英問英答、 口頭英作文などの活動を通じて、 文構造、 パラグラフ構造と文脈についての分析、 統合、 はかり、 解釈にまで高め、 論理的に内容を再生できるように、 チャートづくりをし、 まとめを語る。
 リサーチとして、 ネット上のサイトで便利なもの、 興味あるものを探してきて、 紹介をする。 どんなサイトが、 どんな点がよいのか、 英語で紹介文を用意する。

2 回目
復習1 前回あつかった読み物の語彙表現の小テストを行う。
復習2 前回読み進める中で行った活動を振り返り、 内容の展開、 論理の展開を確認する。
復習3 自ら作成した、 チャートをもとに、 読み物の内容を口頭で発表する。 (半期で全員が最低 2 回発表の機会が与えられる)
復習 4 リサーチ結果を発表しあう。

3) 評価
 平常点 (毎回の小テスト、 発表、 英検受験の結果、 提出物) が 50 パーセント。 期末試験が 50 パーセント。



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