日本福祉大学 福祉経営学部

国際福祉開発特別演習U−1・U−2

単位数 学年配当 開講形態 教員名
各 2
3
前期・後期
吉村輝彦 (コーディネート)

テ|マ 開発コミュニケーション、 プランニングにおける実践的スキルの向上

科目のねらい
 *開発コミュニケーション        *開発プランニング
*前期・1*大竹 (国際人権研究)     *吉村 (国際的に働くこと)
*前期・2*野崎 (開発マネジメントA)  *後藤 (開発政策の数理分析)
*後期・1*佐藤 (開発教育教材開発)   *野崎 (開発マネジメントB)
*後期・2*吉村 (ファシリテーション)  *綾部 (経営組織のデザイン)
<学習目標> 
 討議やグループ作業を通じて、 国際社会や開発協力の分野について理解を深め、 さらに、 実践的な知識やスキルを身につける。

授業のながれ
前期1:開発コミュニケーション (1) /国際人権研究:国際社会における個人の地位について考える。 (担当:大竹)
ねらい:在日外国人の人権状況、 先進国における外国人の地位との比較、 事例研究から人権の国際化を理解する。 日本における外国人の地位について憲法や法令から調べる。 また、 事例研究として裁判例や人権規約に関連した資料を通じて問題点を明らかにする。 そして、 人権保障の国際化の意味と実態について検証する。 「入管法」 など法令の読み方・解釈について習熟する。 インターネットによる人権に関する文献、 条約、 資料などの収集。 外国人の人権に関する判決を読んでみたい。
第1週:進め方、 分担
第2週:国籍と人権
第3週:外国人の人権@
第4週:外国人の人権A
第5週:外国人の人権B 判決や資料を読みます
第6週:まとめ 

前期2:開発コミュニケーション (2) /開発マネージメントA (担当:野崎)
ねらい:開発に関わる人・組織・ミッションと経営管理について Community-based Rehabilitation (CBR) の事例研究を通して学ぶ。 英文資料を使用し、 講義・発表・討論は全て英語で行う。
第1週:ガイダンス。
第2週:Community Based Rehabilitation、 理念と歴史。
第3週:Community Based Rehabilitation、 現状と課題。
第4週:Community Based Rehabilitation:Joint Position Paper 2004。 英文資料購読。
第5週:Community Based Rehabilitation:Joint Position Paper 2004。 英文資料購読。
第6週:Community Based Rehabilitation:ネパールの事例。 英文資料購読。

後期1:開発コミュニケーション (3) /開発教育教材 (担当:佐藤)
ねらい:ICT (Information and Communication Technology) の活用は世界で広がりつつあり、 教育や学習の重要な手段でもある。 本演習においては、 特に、 映像に着目し、 開発コミュニケーションのための作品を作り上げる。
第1週:人に伝えるとは (構成、 話すこと、 メディアの特性)
第2週:テーマの検討と作業計画の作成
第3週:コミュニケーションデザイン (コンセプトマップ、 図やチャートのデザイン)
第4週:作品制作 画像編集ソフト活用
第5週:作品制作 画像編集ソフト活用
第6週:全体での発表、 相互評価

後期2:開発コミュニケーション (4) /ワークショップとファシリテーション技法 (担当:吉村)
ねらい:まちづくりや地域づくりを進めていく上において、 ワークショップやファシリテーションは必須のツールとなってきている。 ここでは、 ワークショップやファシリテーション技法について、 学ぶ。
第1週:イントロダクション:地域づくりに求められるコミュニケーション技法
第2週:ファシリテーション技法 (1)
第3週:ファシリテーション技法 (2)
第4週:ファシリテーション技法 (3)
第5週:ワークショップの技法 (1)
第6週:ワークショップの技法 (2)

前期1:開発プランニング (1) /国際的に働くということ (担当:吉村)
ねらい:国際開発や国際協力への関心が高いが、 そこで働くのに求められる知識やコミュニケーション能力、 語学力等について学ぶ。
第1週:国際開発に求められる資質
第2週:国際開発に求められる知識 (1)
第3週:国際開発に求められる知識 (2)
第4週:国際開発に求められるコミュニケーション能力 (1)
第5週:国際機関で求められるコミュニケーション能力 (2)
第6週:国際機関で求められるコミュニケーション能力 (3)

前期2:開発プランニング (2) /数理処理による開発政策の分析 (担当:後藤)
ねらい:国際開発や地域に関わるプロジェクトを遂行するには数的処理を利用した分析を行い、 問題の所在を発見したり、 代替案を評価することが多用される。 ここでは、 可能な限り、 実データを用いて分析手法を学習する。 1 年生でマスターした Excel の操作方法を事前に確認して演習に臨みなさい。
第1週:個人のデジタルデバイド:デジタルデバイドの関するアンケート調査票 (調査済み) のデータを利用して、 Excel による分析の方法を学習し、 デジタルデバイドに影響を与える要因を分析し、 どのような対策が可能か検討する。
第2週:クロス集計と独立性の検定:集計されたクロス表から、 2 つの属性の間に関連があるのかないのかを調べる方法を学習する。
第3週:因果応報 (回帰分析) :コンビニ店舗の売り上げに影響を与えている要因を抽出し、 売り上げを記述する一次式を推定する。 その式を使って新店舗の売り上げを予測する。
第4週:プロジェクト分析と NPV(1):東南アジア山間部で行われている収奪型単一栽培による生産力低下と環境破壊を防ぐための砂防基盤整備事業による効果をシナリオ別に経済分析で評価する方法について学習する。
第5週:プロジェクト分析と NPV(2):収奪型単一栽培と砂防基盤整備事業の経済分析シミュレーション結果を利用して、 ワークショップ型で質疑応答、 環境負荷現象の対策を議論する。
第6週:資源の最適配分:Excel のソルバー機能を使い、 便益を最大にして、 資源を適正に配分する方法を学習する。

後期1:開発プランニング (3) /開発マネージメントB (担当:野崎)
ねらい:福祉 NPO、 開発 NGO、 企業と NPO の共同事業、 JICA 等の事業評価、 組織評価の政策的位置づけと技法を学び、 マネージメント能力を培う。 履修者によるプレゼンテーションで進める。
第1週:ガイダンス
第2週:事業評価
第3週:協同事業評価
第4週:組織評価
第5週:政策評価
第6週:開発評価総論

後期2:開発プランニング (4) /経営組織のデザイン (担当:綾部)
ねらい:開発計画における意志決定プロセスと手法を知る。
第1週:ガイダンス
第2週:デルファイ法による代替案の作成
第3週:線形計画法による組織デザイン
第4週:財務指標
第5週:財務計画
第6週:財務評価と経済評価


学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 
<本科目の関連科目>
 「開発学概論」 「国際協力論」 「国際人権論」 「国際福祉論」

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他





 各担当教員それぞれの方法で評価し、 その合計で最終評価とします。

テキスト □ テキストを使用する
□ レジュメを使用する
■ 未定 (最初の授業で指示する)



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