日本福祉大学 社会福祉学部

精神医学U

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2
3
半期 
水 野 信 義

テ | マ  精神障害をもった人の理解のために (2)

科目のねらい
<内容の要約>
【キーワード】 脳の構造と病理 アルツハイマー型認知症を含む脳器質性障害 精神作用物質使用による精神障害 発達障害を中心とした児童精神医学領域 精神科治療学と精神医療、 歴史、 法律
 精神医学とは精神機能とその病態 (障害) について、 科学的に研究する学問です。 しかし単に脳の研究だけでは精神の病態はつかむことは出来ません。 社会で生きている患者さんを理解するには、 少なくとも狭い意味の医学すなわち生物学的精神医学視点のほかに心理学的な側面すなわち精神病理学的視点、 さらに社会的側面すなわち社会精神医学視点というようにいくつかの視点から総合的に捉える必要があります。 精神医学Uでは、 脳の構造等復習し、 各論では、 老年期認知症を含む脳器質性障害、 薬物・アルコールへの依存症、 発達障害を含む児童精神医学領域、 精神科治療学、 精神科医療について学び、 精神保健福祉法や精神医療の歴史などについても学びます。
<学習目標
1. 脳の構造と病理を学び、 老年期認知症など脳器質性障害の理解に生かします。
2. 精神作用物質 (薬物、 アルコール) 依存について理解し、 支援に生かします。
3. 自閉症を中心とした発達障害について理解し、 支援できます。
4. 薬物療法、 精神療法、 リハビリテーションなど精神科治療学や地域精神医療について理解します。
5. 以上の知識と考え方を、 ソーシャルワーカーとして精神障害を持った人の理解と支援に役立てることができます。

授業のながれ
 日程の詳細は授業開始時に提示します。
T. 精神医学総論 (1)・・・復習
 E. 脳の構造・機能
 G. 精神医学的診断法
U. 精神医学各論
 G. 脳の老化と痴呆
 H. その他の器質性・症状性精神障害
 I. 精神作用物質による・・・アルコール関連障害
 J. 精神作用物質による・・・アルコール以外の物質
 K. てんかん
 L. 精神遅滞および心理的発達の障害
 M. 小児期・青年期にあらわれる行動・情緒の障害
 N. 摂食・睡眠・性行動の障害
V. 精神医学総論 (2)
 A. 精神科治療学
 B. 病院精神医学
 C. 地域精神医療保健福祉
 D. 精神科救急
 E. 精神障害をもった人と精神医療の歴史

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 精神医学TとUを合わせて精神医学全体が理解できるように構成されていますので、 ぜひ両方受講して下さい。 関連した科目の履修もお勧めします。
 また実習等を通して認知症、 児童の発達障害を含む精神障害を持った人に接する機会を作ると良いでしょう。 また差別・偏見を減らすために精神科医療の歴史などにも関心を持って頂きたい。
<本科目の関連科目
 精神保健学、 精神科リハビリテーション学、 精神保健福祉論、 障害児の病理と保健U

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他
10%


90%
 成績評価は学期末試験 (90 点) および小テスト 2 回でおこないます (10 点)。 小テストは最低 1 回は必須ですので、 未受験者は学期末試験を受けてもK評価となります。

テキスト テキストを使用する
レジュメを使用する
未定 (最初の授業で指示する)
 『精神医学T・Uレジュメ集』 を生協で頒布予定



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