日本福祉大学 経済学部

情報の経済学

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4
3
半期(週 2 回)
舘   健太郎

テ | マ  不確実性と情報にまつわる経済問題を考える

科目のねらい
<内容の要約>
【キーワード】 不確実性とリスク レモンの市場 モラルハザード ホールドアップ問題 情報の非対称性
 入門レベルの経済学では、 人々が選択を行うために必要な情報はすべて簡単に入手できると想定していました。 しかし、 もし人々が先の見えない不確実な状況におかれていたり、 人によって保有する情報が異なる場合には、 はたして状況はどう変化するのでしょう。 また、 人々はこれに対してどのように対処しているのでしょう。 この講義では、 不確実性と情報にまつわるさまざまな経済問題について整理したいと思います。
<学習目標>
 現在の情報社会の概要について理解しよう。 また、 情報社会がどのような過程で成立し、 今後どのような課題が残っているのかについても習得しよう。

授業のながれ
第1部 市場と情報
1. 市場の効率性
2. 市場の情報効率性
3. 市場の失敗
4. 不確実性と情報
第 2 部 不確実性下の意志決定
5. リスクと期待値
6. セントペテルスブルグの逆説
7. 期待効用仮説
8. 期待効用の求め方
9. リスクに対する態度
10. リスクプレミアム
11. 保険の役割
  ここで、 前半の総復習を行います。
第 3 部 情報の非対称性 (1) 逆選択
12. レモンの市場
13. 保険市場における逆選択
14. シグナリング
15. ゲームによる表現
16. 資格取得ゲーム
17. 分離均衡と一括均衡
18. スクリーニング
第 4 部 情報の非対称性 (2) モラルハザード
19. モラルハザード
20. インセンティブ契約
21. 固定給と業績給
22. 相対業績評価
第 5 部 ホールドアップ問題
23. コースの定理
24. 不完備契約の世界
25. ホールドアップ問題
  ここで、 後半の総復習を行います。

※講義の進行状況に応じて、 一部変更することがあります。

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 この講義は理論的な話が中心となり、 高校までの数学の知識を使う予定です。 なるべく分かりやすく説明しますが、 講義にあたっては真剣にのぞんで下さい。
<本科目の関連科目
 経済理論 ミクロ経済学

成績評価の方法
課題・小テスト
レポート
中間試験
定期試験
そ の 他



100%
 基本的に期末試験による。 ただし、 課題を出す可能性がある。

テキスト □ テキストを使用する
□ レジュメを使用する
■ 未定 (最初の授業で指示する)
 



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