日本福祉大学 経済学部

社会調査法入門

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2
2
前期 (隔週)
西 山 敦 士

テ | マ 知多半島で社会調査法を実践する

講義のねらい
 本講義の大きなねらいは、 身近な地域問題を素材に社会調査法を習得することです。 社会調査とは、 社会事象を対象とし、 現地調査でデータを直接収集し、 そのデータを処理、 分析、 記述する作業過程をいいます。 この典型例が、 アンケート調査と呼ばれるものです。 社会調査法を体験的に習得していきます。

講義のながれ
社会調査の方法
 プロセス
  1. 調査企画を立てる
  2. サンプリング
  3. 調査票の設計
  4. 調査実施
  5. データのチェック (エディティング)
  6. 集計・分析
  7. 報告書作成
 主な調査方法と特色
  1. 面接調査法
  2. 訪問留め置き法
  3. 郵送法 (メールサーベイ)
サンプリング
 母集団の設定
 標本数の決定
  1. 標本数を決めるには
  2. 標本数と誤差の関係
  3. 誤差は母集団の大きさに関係しない
 サンプル抽出
  1. サンプリング台帳
  2. 主な抽出方法
調査票設計の留意点
 質問を作る手順
  1. アンケートのフレーム設定
  2. アンケート作成スケジュールの検討
  3. 質問項目の決定
  4. 回答形式の決定
  5. 質問文の作成 (ワーディング)
  6. プリテスト
  7. 修正
 調査表全体のレイアウト・構成
  1. 質問の順番
  2. タイトルをつける
  3. 調査主体や連絡先の明記
  4. 挨拶 (調査のご依頼願い)
  5. 記入上の注意
  6. 小見出しや説明など
  7. お礼の挨拶 (アンケート末)
  8. 最終レイアウトとページ数
集計と分析
 集 計
  1. 単純集計
  2. クロス集計
  3. 調査事例による理解
 分 析
  1. 調査結果の読み取り・解釈
  2. クロス・トリプル集計による分析
  3. 相関分析 (散布図)
調査実践
 調査・分析と報告書作成
発  表
 プレゼンテーション

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 @ 2 限連続した活動中心の参加型授業であるため、 きちんと授業に出席することができること。
 A グループ・個人毎での作業を行う体験授業でもあるため、 責任感があり、 協議や共同作業に積極的に参加できること。

成績評価の方法
 成績は、 以下の条件をもとに総合評価します。
 第 1 条件として、 下記のいずれかに該当する場合は、 不合格とします。
@ 3 回以上、 欠席した者 (始まりから 30 分以上遅刻した場合も含みます)
A 指定したフィールド・ワークに不参加の者
B 発表会での報告において発表しない者
C 発表原稿を提出しない者
 第 2 条件として、 発表会用の報告資料において、 次の項目のうち最低二つ以上が確認できる内容であることを、 合格の条件とする。 なお、 これは、 本講義における学習の到達レベルでもある。
@ 「問題の構造化」 が図られていること
A 調査によって内容が形成されていること
B 課題に対する証拠立てが客観的であること
C 課題に対する提言がなされていること

テキスト 適宜レジュメを配布します。



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