日本福祉大学 経済学部

公共経済学

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4
2
後期 (週 2 回)
鈴 木 健 司

テ | マ 公共部門の経済分析

講義のねらい
 経済活動を行う主体を部門別に分類すると、 経済では家計部門、 企業部門そして政府部門の 3 つに大きく分けることができます。 家計部門は企業部門から財やサービスを購入していますし、 企業部門は家計部門から労働力を購入してます。 それでは、 政府部門は家計部門と企業部門にどのような財・サービスを提供しているのでしょうか?
 本講義の目的は、 公共サービスの提供者として政府部門の役割や、 公共サービスの供給方法、 そしてその財源調達などの一連の経済活動を 「公平性」 と 「効率性」 という視点で分析することです。 「公平性」 と 「効率性」 は、 経済学を学ぶ上で重要な概念ですので、 本講義を受講すると経済学の理解が深まることでしょう。

講義のながれ
第1回 イントロダクション (講義の進め方や成績評価の方法についての説明)
第1部:競争市場と効率性 (第 2回〜第 7 回)
 完全競争市場、 消費者行動、 企業行動、 消費者余剰と生産者余剰、 パレート効率性を 6 回に分けて講義します。
第2部:市場の失敗 (第 8 回〜第 13 回)
 公共財、 外部性、 自然独占などを 6 回に分けて講義します。
第3部:租税と効率性、 公平性 (第 14 回〜第 18 回)
 所得税と消費税を 「効率性」 と 「公平性」 という観点で、 5 回に分けて講義します。
第4部:政府の政策 (第 19 回〜第 24 回)
 所得再分配政策、 最適課税論などを 6 回に分けて講義します。

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 「経済理論T・U」 や 「ミクロ経済学」 を理解しておくことが望ましい。 ただし、 講義では初歩的な経済理論から始めます。 「財政学」、 「地方財政」 が関連科目となるので、 本講義と併せて履修しておくと授業の理解が進むと思います。

成績評価の方法
 期末テスト (80%) と 4 回の復習テスト (20%) で評価します。 さらに講義で指示する自発的なレポート提出も評価の対象とします。

テキスト 適宜レジュメを使用する。
【備考】授業の資料や授業連絡は、 全て授業支援 IT システムでも行います。 受講生は授業期間中、 必ず授業支援 IT システムの本講義のページを参照してください。 なお、 テキストについては現在使用するかしないかを検討中である。 最初の授業でテキストの使用について連絡をする。



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