日本福祉大学 経済学部

日本経済史

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4
2
後期 (週 2 回)
曲 田 浩 和

テ | マ 前近代の経済社会と消費生活

講義のねらい
 各時代によって生産・流通・消費の仕方は様々である。 特に消費についていえば、 選択の余地がなかった時代から、 いくつかの種類から選べる時代へと変わってきた。 当然、 生産・流通技術の進歩なしでは考えられない。 そこで、 流通の視点を中心に、 生産との関係および消費との関係を追ってみたい。
 各時代の政治や社会の状況を踏まえながら、 生産・流通・消費の関係について、 できる限り具体的な事例を掲げるなかで考えてみたい。

講義のながれ
1 狩猟採集から身分制社会へ
2 律令社会のなかの徴税・贈答
  中央にモノが集まるシステムの形成
  貨幣の効用
  寺社を中心とした世界
3 荘園社会のなかの売買
  市場<イチバ>の発達
  容器の役割
  海外貿易と貨幣
4 戦乱による消費の拡大と技術進歩
  木綿の普及
  城下町の形成
5 戦乱なき江戸時代の経済システム
  都市と農村
  鎖  国
  参勤交代
  全国的な流通システムの形成
6 商人と商家経営
  株仲間と京・大坂・江戸商人
  地方商人の台頭
7 幕藩制社会と貨幣
  江戸と大坂
  為替と金融
8 幕藩制社会と消費生活
  農業・漁業の発展
  加工業の進展
  湊と廻船
  消費生活の変化
   住居/衣服/食料
9 近代社会と新産業の創出
  合理性の追求と伝統の否定
   和船から汽船・鉄道へ
   職人の社員化
   機械化によって失業する人々

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 各時代ごとの特徴を理解するようにしてほしい。

成績評価の方法
 講義中のミニレポートと期末の試験による。

テキスト 特になし。



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