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科目名 教育学U 時 限
集中

単 位 数 学年配当 開講期間 担 当 教 員
2
2
集 中
亀 谷 和 史

テ | マ 教育課程の編成と 「教育実践」 の課題

講義の概要・ねらい
 本講義では、 教育学Iで学んだ、 現代日本の教育問題や教育行政、 学校の役割に関する基礎知識を前提として、 特に中学校と高等学校の各々における教育課程の編成と教育実践の課題について学んでいく。 その際、 単に教育技術的な検討だけにとどまらず、 歴史的、 思想的、 また発達論的な幅広い視点からとらえ返しながら、 今日的な課題の検討をおこなっていきたい。 教育課程とは、 一般に 「カリキュラム」 とも訳されるが、 広義には、 教育目標の実現のために学校で行われる教育的働きかけの計画全体をさす。 学校あるいは学年全体で教育課程をどう編成するかによって、 各教科の授業内容も規定されてくる。 授業は、 このような教育課程のもとに、 「教える者 (教師)」 と 「学ぶもの (生徒)」、 これを媒介とする 「教材」 という 3 つの基本的要素によって成り立つ。 生徒の学ぶ意欲を喚起しながら、 21 世紀の社会に求められている文化や科学をどう 「教材」 として教育課程に組み入れていくかが、 今日まさに問われている。 また講義では、 「学力」 問題や評価・テストのあり方についても検討していく。

講義のながれ
1. 開講にあたって   
2. 近代学校の成立と教育目的・理念
3. 日本の教育関連法体系と学校の種類
4. 中等教育 (制度) の歴史的変化と社会的役割・機能
5. 中高一貫教育の現状と課題
6. 学習指導要領の変遷と教育課程の課題
7. 教科書のあり方と役割    現状と課題
8. 教育課程の展開と授業    教授過程と学習過程
9. 授業実践の展開と課題@    単元と指導案
10. 授業実践の展開と課題A    様々な教育方法
11. 「学力」 とは何か    新学力観をめぐって
12. 教育評価の方法と課題@    偏差値の問題点を中心に
13. 教育評価の方法と課題A    教育評価の意義と役割
14. まとめと今後の課題

※履修学生の理解度等に応じて若干変更する場合があります

学習上の留意点
@原則として、 毎回、 プリント・資料を配布するので、 ファイルに保存していくこと。
A講義が一方通行的にならないように、 また受講者の理解度を確認するために、 質疑応答を取り入れて講義を進める予定である。 また、 適宜ビデオ教材も活用していく予定である。
B日頃から教育に関する新聞記事を読む習慣をつけて、 教育の問題に関心をもってほしい。

成績評価の方法
 出席点と授業中に何度か課すミニレポートを加味して、 授業内試験を行って総合的に評価する。

使用テキスト
特に使用しない。



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