日本福祉大学 福祉経営学部

法と社会 (日本国憲法) A

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4
1
前期 (週 2 回)
大 竹 秀 樹

テ | マ われわれの生活と法について

講義のねらい
 日常生活において、 法はとかく敬遠されがちであり、 法に対して反感を持つ人は多い。 確かに、 日本の法律を見ても、 堅苦しい条文やその複雑な用語あるいは難解な解釈の仕方にとまどい、 親しみを持てないことも事実であろう。
 しかし、 われわれの日常生活は法と常に関わりを有している、 と言っても過言ではあるまい。 スーパーでの買い物は売買契約という法律行為であり、 アパートの賃借は賃貸借契約である。 これらは民法の分野に属する。 また、 殺人や強盗などの犯罪と言えば、 刑法を思い浮かべるであろう。 運転免許証の取得も道路交通法によって規定されている。
 われわれにとって法とは何であろうか。 この講義では、 日常生活において体験する事象を素材にして、 法がわれわれの生活においてどのように機能し、 どのような役割を果たしているかについて考え、 受講生が少しでも法に親しみを感じられるようにしたい。

講義のながれ
4月 社会と法
    社会規範とは
    法と道徳
5月 法の成立
    法と法律
    法の支配
    公法と私法・社会法
   日常生活と法の役割
    権利とは、 人権と私権
    主体とは、 権利能力と行為能力
    法律行為とは、 契約
   日常生活と権利侵害
    民事責任と刑事責任
6月 民事責任
    契約責任とは
   不法行為責任とは
    成立要件と事例
     過失責任主義
     その修正
      中間的不法行為責任
      結果責任
7月 刑事責任
    犯罪と刑罰
    被拘禁者の権利

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 六法 (有斐閣ポケット六法、 三省堂基本六法などできる限り新しいもの) は必ず用意し、 指定した教科書は自習用の参考書として活用すること。
 講義は、 配布するレジュメを中心に進行する。 途中で必要な場合は、 小テストを行う。

成績評価の方法
 試験によって行うが、 補足として夏休みに課題 (20 点) を出す。 小テストを行った場合はこれも参考にする (10 点程度)。

テキスト 池田真朗ほか著 『第 2 版 法の世界へ 有斐閣アルマ』 (有斐閣)



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