日本福祉大学 社会福祉学部

施設福祉論

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2
3
前期
斎 藤 文 夫

テ | マ 地域福祉時代の福祉施設の課題と実践を学ぶ

講義のねらい
 高齢者福祉が介護保険制度に、 障害者施策に支援費制度が導入され、 「住み慣れた地域に暮らす」 「施設から地域へ」 を目指す地域福祉の時代を迎えた。
 我が国では高齢者、 障害者を社会が支える仕組みや福祉施設の整備が遅れてきた。 現に高齢者、 障害者の多数が家族と同居しており、 介護の社会化は差し迫った課題である。 施設を必要悪として地域と対立させて描き、 地域生活ならぬ家族介護を前提とした 「居宅生活」 に戻すだけの 「地域福祉」 であってはならない。
 貧困な施設基準の下、 福祉施設には様々な問題が山積している。 個室化、 ユニット化、 グループホーム、 小規模地域分散型などハード改革と仲間の力を活かした暮らしづくり等の実践課題を学ぶ。

講義のながれ
1. 「地域支援」 「介護保険」 時代の施設改革=なぜ今 「生活施設」 か
2. 知的障害者施設の経過と改革課題@
3.   A職住分離、 個室と仲間との暮らし ―更生施設を 「生活施設」 に
4.   B我が国のグループホーム改革課題
5. 高齢者施設―「介護保険」 時代の高齢者施設@
6.   Aユニットケア・グループホームの暮らしと生き甲斐
7. 身障療護施設の改革課題 ―療護施設は生活施設となったか
8. 精神障害者社会復帰施設の経過と現状    ―長期入院生活から社会生活へ
9. 救護施設の歴史と今後―「はきだめ施設」 論を超えて障害者の砦に
10. 児童福祉施設の改革課題―@養護から自立援助へ、 家庭支援の課題
11.   A障害児の豊かなあそび指導、 「問題行動」 への取組み
12.   B通園型児童施設―早期発見早期対応、 発達支援センター構想
13. 施設職員の労働の特質、 専門性とは何か/実践を科学する

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 社会福祉施設の全般にふれる、 随時ミニレポートで感想を求めます。

成績評価の方法
 ミニレポートも評価に加味するが、 主には期末試験で評価する。   

テキスト 適宜レジュメを使用する。



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