日本福祉大学 社会福祉学部

英語演習V

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2
2
通年
井 上 准 治

テ | マ シェイクスピアをたのしく読んで、 見て、 芝居作りをしてみましょう。

講義のねらい
 Now is the winter of our discount! (「お待ちかね当店恒例冬のバーゲンセール!」) という垂れ幕がニューヨークのブティックで数年前の初冬見られましたが、 実は、 これはシェイクスピアの 『リチャード三世』 という劇の冒頭の主人公の台詞 Now is the winter of our discontent made glorious summer .... (「われらをおおっていた不満の冬もようやく去り、 栄光の夏が来た……。」 のもじりです。 このように何気なくシェイクスピアの台詞が、 「常識」 として組み入れられ、 巧みなキャッチコピーになっていることがあります。 『名せりふ』 を道案内に翻訳文と合わせながら英語で読み、 その上で、 いくつかの場面をオムニバス風に芝居に仕立ててもらいます。

講義のながれ
<前期>
1. イントロダクション (授業の進め方等について説明します。)
2. テキストで紹介されている名せりふの中からいくつかを指定しますので、 その前後の英語原文のせりふを、 日本語訳なども参考にしながら、 理解し、 発声する。 進行は柔軟にしたいと思いますが、 せりふのリズムや間など丁寧に練習してもらうつもりです。
3. その間、 適宜、 利用可能な関連映画などを鑑賞。
<夏休み>
  ロンドン合宿 (イギリス・ロンドンのシェイクスピア・グローブ劇場での観劇など) を 9 月初中旬に予定。 (具体的な日程等については未定ですが、 一週間程で費用は 14〜15 万円。 参加は強制ではありませんが、 楽しい 「フィールドワーク」 にしたいと思っています。)
<後期>
1. テキストの名せりふ中からいくつか選び、 それを上演することを前提に、 作品の理解を深める。
2. 具体的な上演に向けてせりふや動きなどの練習をする。
3. 12 月に上演 (映) 予定。

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 芝居作りを通して、 英語のリズムやスピード感を身につけるだけでなく、 その背景の文化を体験することが目標ですので、 本気で気合を入れて、 でも楽しく、 取り組んでほしいと思います。 シェイクスピアの原文の一端にでも触れる機会はおそらく今後の人生でそう無いのではと予想されますので、 絶対損にはならないと思います。

成績評価の方法
 制作過程における各自の役割 (裏方も含めて) と上演成果を見たうえで判断します。

テキスト 安西徹雄 『シェイクスピアの名せりふ 100』 (丸善ライブラリー) 丸善



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