日本福祉大学 経済学部

福祉政策

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4
3
前期 (週 2 回)
西 垣   克

テ | マ 近代社会保障制度の終焉と新たな社会保障制度の構築

講義のねらい
 19 世紀から、 徐々にヨーロッパ諸国を中心に近代的な社会保障制度が整備され始め、 20 世紀になり先進国では経済成長にも支えられ、 社会保障制度の一応の体系が形成されてきている。 しかしながら、 わが国や欧米諸国では急速な高齢化や高齢社会への移行現象が生起し、 人類が今まで経験のない事態に直面することになったのである。 従来の狭義の福祉と言う考え方から、 全ての人々の生存や日常生活にかかわる福祉の体系が構築されることになったのである。 そこで、 早急に新たな 21 世紀型の社会保障制度を模索することが緊急の政策課題であり、 昨年から大きな社会的関心を呼んでいる年金制度の見直しをはじめ医療制度と福祉制度の改革と課題は山積しているのがわが国の社会保障制度の実情である。 この福祉政策の混乱を今後どのように解決していけばよいかについて、 基本的な考え方を学習する。 このためには社会政策として、 医療制度や福祉制度がどのように構築されてきたか、 その仕組みや仕掛けについての歴史を学習し将来的な有り様について理解を深める。

講義のながれ
1 福祉制度の起源
2 福祉制度以前の社会制度
3 社会制度の起源と国家
4 社会的弱者が生まれる理由
5 貧困とは
6 先天的生涯について
7 社会保障制度とは
8 福祉政策の起源
9 福祉活動における家族と地域
10 福祉活動におけるボランティア
11 医療保険制度の起源
12 医療保険制度以前の医療
13 医療保険制度の仕組み
14 医療保険制度の仕掛け
15 医療保険の上手な利用法
16 いのちの値段
17 福祉サービスの内容
18 福祉政策と財源
19 福祉事業の経営
20 医療機関の経営
21 福祉政策の改革
22 社会保障制度の見直し案
23 社会保障制度の財源確保
24 新たな社会保障制度の展望

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 講義にあたっては、 それぞれの内容をより理解しやすいようにできる限り画像で提示する。 さらに重要なキーワードを示すので、 各自講義の後で書物や文献によりその内容を確認し学習する努力を期待する。 そこで出席は採らないが毎週このキーワードについて A4 一枚のレポートを必ず提出すること。

成績評価の方法
 上記レポートと期末の論文試験により評価する。 自分の言葉で表現し自分の考えを記述すること。 文献資料をつけること。

テキスト 講義ごとに指定する。



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