日本福祉大学 経済学部

公共経済学

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4
2
後期 (週 2 回)
鈴 木 健 司

テ | マ 公共部門が行う経済活動の分析

講義のねらい
 私たちが購入する衣服や映画といったような財・サービスは、 市場をとおして価格や量が決まります。 一方、 私たちが普段の生活で利用する道路や公園のような公共サービスは、 衣服や映画といった財・サービスとは違って市場で価格が決定されるわけではなく、 価格の代わりに税金によって私たちに提供されています。
 本講義の目的は、 こうした公共サービスの提供者として政府公共部門の役割や、 公共サービスの供給方法、 そしてその財源調達などの一連の経済活動を分析することです。 講義では主にミクロ経済理論を応用することにより、 理論で現実をどのように説明し、 また、 理論によって現実問題をどのように解決できるのかということの理解を目指します。

講義のながれ
第1回 イントロダクション (講義の進め方や成績評価の方法についての説明)
第2回 完全競争市場
第3回 消費者余剰と生産者余剰
第4回 消費者行動 (その1)
第5回 消費者行動 (その2)
第6回 パレート効率性 (その 1)
第7回 パレート効率性 (その 2)
第8回 市場の失敗:公共財
第9回 公共財の供給問題
第10回 市場の失敗:外部性
第11回 外部性の内部化
第12回 自然独占 (その 1)
第13回 自然独占 (その2)
第14回 租税の経済分析
第15回 租税の帰着と転嫁
第16回 所得税の経済分析 (その 1)
第17回 所得税の経済分析 (その 2)
第18回 消費税の経済分析 (その 1)
第19回 消費税の経済分析 (その 2)
第20回〜第26回 公共部門の問題点
(最近の公共部門の経済活動に関する議論を学習してきた知識で分析します。)

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 一年生次の 「経済理論T」 の範囲を理解しておくことが望ましい。 ただし、 講義では初歩的なミクロ経済学から説明いたします。 講義では自発的なレポート提出を大いに歓迎しますので、 積極的にレポートを提出してください。

成績評価の方法
 期末テスト (80%) と4回の復習テスト (20%) で評価します。 さらに講義で指示する自発的なレポート提出も評価の対象とします。

テキスト 最初の授業で指示をする。



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