日本福祉大学 経済学部

数  学

単位数 学年配当 開講形態 教員名
2
1
後期
近 藤 万 峰

テ | マ 経済学で用いられる数学の基礎を身につけよう

講義のねらい
 みなさんの中には、 「経済学部生が、 なぜ数学を学ぶ必要があるのだろう?」 といった疑問を持つ人が少なくないかと思います。 たしかに、 経済学の研究について考えた場合、 高度な数量的手法に依らない実証的分析においては、 数学の必要性は、 それほど高くありませんし、 数式が多用されている近代経済学の理論的分析においてすら、 数式そのものより、 その経済的含意のほうが重視されているのが現状です。
 しかし、 みなさんが、 理論的な学習を行う際に、 数学は、 有力なサポート役を果たしてくれます。 もちろん、 理論を学ぶ場合にも、 経済学的な意味合いの理解に重点を置かねばなりませんが、 数学という道具を活用することによって、 理解がすこぶる容易になることが多々あるのです。
本講義では、 経済学で用いられる数学の基礎を、 できるだけ平易に講述します。

講義のながれ
 下記のシラバスは、 あくまでも目安です (カッコ内は、 予定講義回数)。 受講生の理解度等に応じて、 弾力的に変更していくこととします。 また、 経済学において、 数学がどのように用いられるかについても触れていきたいと思います。
1. イントロダクション (1 回)
2. 方程式の解法 (1 回)
3. 関数とは (1 回)
4. 微分とは (1 回)
5. 微分の方法 (2 回)
6. 多変数関数の微分の方法 (2 回)
7. 極値問題 (2 回)
8. 制約付き最適化問題 (2 回)
9. 行列の演算と逆行列の求め方 (2 回)

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 適宜、 中学・高校の数学の内容を復習しながら講義を進めるため、 予備知識は、 特に必要としません。 数学が苦手な学生にも、 専門的な学習の準備のために、 履修して欲しいと思います。 ただし、 積み重ねが不可欠となるため、 継続的な聴講が望まれます。

成績評価の方法
 平常点 (何回か取る出席、 復習テストへの取り組み) と期末試験の得点を総合して評価を行います。 試験の結果に加え、 平常点も重視します。

テキスト テキスト:西村和雄 『まんが DE 入門 経済数学』 日本評論社
参考文献:A. C. チャン 『現代経済学の数学基礎 (上) ・ (下)』 シーエーピー出版
     中学・高校の数学の教科書、 参考書



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