日本福祉大学 経済学部

管 理 会 計

単位数 学年配当 開講形態 教員名
4
3
後期 (週 2 回)
足 立  浩

テ | マ 管理会計の基礎を学び、 経営におけるその必要性を理解する。

講義のねらい
 管理会計は企業等の経営を合理的に進めるための内部的管理手段の一つです。 従来は管理会計の基礎的手法の理解をねらいに進めてきましたが、 学生の授業評価によれば、 十分理解できないという一部の学生はその原因に、 「この科目を学ぶ目的がわからないため」 を挙げていました。 これは、 理解できるという多数の学生にとっても重要な問題です。 そこで今年度は手法だけでなく、 管理会計 (会計による管理) が経営にとってなぜ必要なのか、 どのような事情のもとでいかにして、 どのような管理会計手法が求められるようになったかという、 いっそう基本的な問題について、 歴史的事例を参照しつつ講義を進め、 現代管理会計に通ずる基本を学ぶものとします。

講義のながれ
1. 管理会計を学ぶ意義と目的
2. 管理とは何か−管理の基礎概念 (1)
3. 管理とは何か−管理の基礎概念 (2)
4. 管理会計とは何か−管理会計の基礎概念 (1)
5. 管理会計とは何か−管理会計の基礎概念 (2)
6. 管理会計の前提条件
7. 生産過程の会計的統制 (1)
8. 生産過程の会計的統制 (2)  
9. 近代的原価計算の初期形態 (1)
10. 近代的原価計算の初期形態 (2)
11. 産業革命期の管理原価計算 (1)
12. 産業革命期の管理原価計算 (2)
13. 簿記と原価計算の統合 (1)
14. 簿記と原価計算の統合 (2)
15. 大企業の管理原価会計 (1)
16. 大企業の管理原価会計 (2)
17. 大規模経営組織の会計的管理システム (1)
18. 大規模経営組織の会計的管理システム (2)
19. 企業間競争と管理原価会計 (1)
20. 企業間競争と管理原価会計 (2)  
21. 管理原価会計の価格政策的役割 (1)
22. 管理原価会計の価格政策的役割 (2)
23. 管理会計の本質的性格と機能
24. まとめ

学ぶ上での注意・担当教員からの希望
 毎回の講義の重点 (ポイント) をできるだけ明確にしながら説明するつもりであり、 その理解の程度を成績評価につなげる予定なので、 テキストと講義からそれをしっかり把握すること。

成績評価の方法
 基本的には、 各週ごとの講義終了前に学習のポイントについて簡潔な受講レポート (テーマ等を明記した用紙を配布する予定) を作成・提出してもらい、 それで評価を行う。 受講レポートは8回を予定しているが、 提出5回以下は成績評価対象としない場合があるので要注意。

テキスト 足立 浩 『アメリカ管理原価会計史』 晃洋書房。 (大学生協にて販売)  



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